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カテゴリ:いろいろな作家( 9 )

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 佐々木充彦さんのマンガ「インターウォール」。とてもよかった。面白かった!

 値段がふつうではないということと、分厚さ・重さがふつうではないことにより、店頭で見つけたときに2回も「また今度にしよう」と先送りにしてしまった自分を殴りたい。ふつうではないのはこのマンガの中身!
 電車の中で音楽を聞きながら読むという、ものすごくライトで、作品に対して失礼な読み方をしてしまった自分も殴りたい・・・いや待てよ、あの状況がかえって21世紀的なこの作品の読み方の正解の一つなんじゃないかという気もする。聴いていた音楽がスカートの「ひみつ」だったのも演出効果抜群だったし。

 作品の終盤で気づいたけど、マンガ同人誌「ジオラマ」に参加している作家さんだった。目の描き方が印象的だったので覚えていた。才能のある人たちはいつのまにか集まってなんかやっている。なんか悔しい。
 オールカラーで、600ページ。絵もすごく好みだしうまい。色使いもきれい、ストーリーも良くて構成のセンスもすごい・・・。これがデビュー作って。すごい。
 
 興味を持たれた方はこちらのサイトへ、試し読みも可能!なんか悔しい!
by msk_khr | 2013-03-06 23:42 | いろいろな作家

毎日描くひと

 近ごろ、一枚のドローイングに費やす時間が長くなってきています。シールを使い始めてから絵が少し細かくなって、寝る前にちょっと制作する、という軽い気持ちでは作れなくなってきました。基本的には一日一枚、というルールでやってはいるのですが、疲れている日は翌日に持ち越すことも多くなってしまいました。

 疲れているわけでもないのに、どうしても描けない(最近は貼ったり切ったりだけど)日もあります。そういうときは大抵、前に日に良いめのドローイングが描けた日です。気に入った作品はこまめにトップページに載せてサイトの雰囲気を変えていますが、そのあとはごく軽い燃え尽き症候群みたいになります。次の日に同じクオリティのものを維持しようと頑張ってしまうと、さっぱり何も浮かんできません。

 そんなときはノートを開かず(スキャナーに挿んだまま取り出しもしません)、翌日の明るいうちに作るとわりといいものができます。全くドローイングに集中できない日に、しょうがないからひとつ何でもいいから手を入れて、そこから連想して形をどんどん増やしていくこともありますが、そのときは意外にいいものができるか、だだの埋め合わせみたいなものになるかの両極端です(ほぼ後者)。

 毎日飽きないように工夫する必要もあります。食事といっしょで、毎日異なるレシピで作ることを意識しないとやってられません。かわいい感じの次はかっこいい感じにだとか、昨日とは全然違う配色にしよう、だとか。一ヶ月ごとに縦構図から横構図に変えたりするのもその工夫のひとつですが、今描いているノートは正方形の形をしているので、全ページ80枚、同じ形で描かなければならなくて少々つらいです。昨日画材屋で持っていない種類のシールやマスキングテープを買ってきたので、またしばらくは新鮮な気持ちで制作することができるとは思うのですが、さっそく今日、全く集中できない日にぶち当たっています。

 こんなふうに、毎日描いてるやつなんていないだろう、と思ってやっていたのですが、廣中真悟さんという作家さんが、毎日絵を更新しているのを知ったときにはそんな自分をハリセンで殴りたくなりました。ポップバンド・スカートのCDジャケットを描かれている方ですが、絵はもちろん、「本日の経過報告」の言葉のセンスがいちいちすばらしいので、皆さんもブログを毎日見ることをお勧めします。しかもたった今知りましたが、大学の先輩でした。先端芸術表現科の方だったとは。世の中は狭いです・・・。

 廣中真悟/SPINARIO

 
by msk_khr | 2012-09-09 23:16 | いろいろな作家

作家つながり

 2週間くらい前に第15回文化庁メディア芸術祭についてネットで調べたとき、マンガ部門で新人賞を受章した西村ツチカさんという漫画家が気になって、いろいろ調べていくとスカートという澤部渡さん主催のバンドに遭遇。Youtubeで曲を聴いてみたら良かったので、数日後にCDを買ってそれから毎日聞いている(彼はトーベヤンソン・ニューヨークという西村ツチカさんらとのバンドなどでも活動中)。



 そのスカートについて調べるうちにcaméra-stylo(カメラ=万年筆)という澤部渡さんの大学の後輩の2人組が2月末にCDを出すことを知り、そちらも良さそうな予感がしたのですぐに購入。それから毎日聞いている(一曲ごとにイラストカードが付いており、それらもまた素晴らしいのだがその中の1枚は西村ツチカさん作。しかもゲストボーカルとして参加している鈴木慶一氏は僕の大好きなゲーム『MOTHER』シリーズの音楽を手がけた方!こんなところで繋がるとは!)。



 そんでもって今日やっとメディア芸術祭に行くことができたのだが、西村ツチカさんのブースに置いてあったサブカル系の関連漫画雑誌に、漫画と音楽について語った澤部渡さんの文章が載っていた。その中で、森雅之さんの『夜と薔薇』という作品がオススメされており、それが前に何かで見て気になっていた漫画家だったので、帰りに大きな本屋で『追伸』というオールカラーのマンガを買って読んだ。そして・・・泣いた。これから森雅之さんの漫画をすべて読むことに決めた。そのうちきっとその人のルーツの作家に出会え、またひとつ僕の視野を広げてくれるはずだ。

 上に挙げた森雅之さん以外の方々はみんな自分と同年代。美術の世界では同世代で好きな作家ってほとんどいないのに、音楽や漫画、アニメーションなどの他の表現の作家にはたくさんいるように感じるのはなぜだろう?

西村ツチカさんのブログ→
スカートのサイト→
caméra-stylo(カメラ=万年筆)についてのレビュー(澤部渡さんが書いてます)→
森雅之さんのサイト→

 お笑い芸人のマヂカルラブリーだとか、きっと話が合いそうな彼らと、いつかお酒を酌み交わすことが僕の小さな夢のひとつだ。

 
by msk_khr | 2012-03-03 22:52 | いろいろな作家

勝手に宣伝

 いちばん好きな画家は誰かと聞かれても、好きな画家がたくさんいるので一人には決められないですが、いちばん好きな映像作家は誰かと聞かれたら、外山光男と答えます。

 外山光男の初DVD、『珈琲の晩』。最上級に詩的です。



 このトレイラーを見て外山さんに興味を持たれた方は、nobleのサイトに載っている外山さんによる制作メモも読んでみて下さい。とても素晴らしい文章です。たいへん共感できました。僕もいつか、自分でも一つくらいはアニメーション作品を作りたいです。

 映像作家、外山光男さんのウェブサイトはこちら。僕はブックマークに入れて、しばしば見ています。
by msk_khr | 2012-02-12 22:42 | いろいろな作家

こんな作家になりたい

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 『睡沌氣候』。
 とあるマイナーなマンガ雑誌の新人作品をたまたま見て衝撃を受けた5、6年くらい前からずっと待っていた、コマツシンヤの初単行本。100点満点だった。絵も内容もどんぴしゃだったので、これで僕がマンガ家になる可能性はゼロになったと思う。もうこの人がいれば充分だ。この人がマンガを描いてくれる代わりに、自分は自分なりの表現で作品を作ろうと思った。

 僕は作り手としての造形感覚を養うため、1日1枚ドローイングをすることにした。1年で365点。3年で1095点。30年続ければ10000点を越す。もともと風景や植物のスケッチをしたり、人物や動物のクロッキーをしたりとかはあまり好きではなく、子どもの頃からのことを思い返してみて、自分にとっての「好き」だった「描く」ということはなんだろうと考えてみると、ノートに定規を使っていろんな図形を描いたり、空想で人(だいたい少年少女)を描いたりするのがほとんどだったから、もう一度それを自由にやってみようと思い立ったのだ。

 {GALLERY}のページに「ドローイング」を追加したので、お暇なときにご覧下さい。

 コマツシンヤさんのサイトはこちら
 『睡沌氣候』の無料試し読みはこちら
 これらはとっても素晴らしいので、今すぐにご覧下さい。
by msk_khr | 2011-08-11 22:36 | いろいろな作家

才能引力

 電子音楽家Serphの新譜「luck」のPVがYouTubeにアップされていた。傑作だった。



 Serphは20代男性によるソロ・プロジェクト。ライブは一切行わず、宅録でひたすら曲の制作をしているという室内型仙人。彼の音楽を聴くと僕はたまらなく創作意欲が湧く。
 彼は、自分というリスナーのために曲を作っているという。自分が聴きたい音楽を自給自足している感覚らしいのだ。僕もまさに同じ意見だったので自信がついた。自分が好きな作品をとにかく作ればいいということを彼は証明してくれている。
 Serphの代表曲が聴けるMyspaceはこちら


 「luck」のPVの監督である映像作家、外山光男の作品もいい。どうして天才は天才を引き寄せるのだろう?



 この方は絵も音楽も脚本も、全て自分ひとりでやってのける万能型仙人。動画が素晴らしいだけでなく、イラストレーションの作品群も秀逸だ。
 いろいろな作品が見れる外山光男のサイトはこちら

 ふたりともまだ僕と5、6歳しか年が違わない。いつの間に彼らは天才になってしまったのだろう?ふたりとも僕を焦らせるために作品を発表しているとしか思えない。僕にも同じフィールドに立てるだけの才能はあるのだろうか。不安が募る。
 彼らも別に世界的に有名なわけじゃない。むしろ非常にマイナーなアーティストと言った方がいい。しかし何がそんなにうらやましいかと言えば、とにかく活動が等身大なのである。背伸びをせず、今の自分に作れるものを素直に形にしている。だからこんなに宝箱みたいな作品が作れるのだと思う。

 5年後に自分も彼らくらいの立ち位置になっていることを祈りつつ、頑張って祈りながら、毎日祈ろうと思う。
by msk_khr | 2011-03-28 22:18 | いろいろな作家

LIMBO

 これまでXboxには全く関心が無かったが、このゲームのムービーを観た瞬間に僕はXbox360を購入する義務を負った。



 
 「LIMBO」はデンマークの開発チームが手がけた横スクロールのアクションパズルゲーム。好きなゲームとして自分の中で殿堂入りを果たしている「ICO」や「ワンダと巨像」に似た世界観だが、もともと平面好きな僕としては「LIMBO」の方がグラフィックは好みかもしれない。
 全編モノクロ、BGMは無く、サウンドは足音や環境音のみ。一般的な「ゲーム」とは違った魅力のこの作品、スクリーンショットを眺めるだけでも楽しめる。「LIMBO」の公式サイトはこちら

 Xbox LIVEアーケードというネットでダウンロードしてプレイするゲームで、とにかくXbox360を手に入れないことには始まらないようだ。
 ハード代29,800円を空気中から取り出すために、しばらく僕は部屋に籠って錬金術の研究に励もうと思う。
by msk_khr | 2011-01-25 22:01 | いろいろな作家

Shadows



Wagon Christ(ワゴン・クライスト)というイギリスのミュージシャンの、「Shadows」という楽曲のPV。
 創作をする動機を見失いかけたときに、他の作家がつくった共感できる作品に出会うとモチベーションを取り戻すことができる。遠くの国でも自分と似た感受性を持った人がいるのだから、きっと自分がやっていることが永遠に誰にも共感されないということはないはずだと。

 リトグラフを始めて1年半以上が経つが、まだ15枚程度しか作品がたまっていない。死ぬまでに100作品くらい作れればよいのでペース的には問題ないのだけれど、このままだと一生アルバイト生活を続けることになる。そろそろ個展を開いて作品を発表したいが、画廊を借りるお金がない。というか額縁を用意するお金がそもそもない。頑張って用意するとしても家賃の滞納は避けられない。必然的に実家に戻ることになるだろう。しかしそこには制作スペースがまるでない。本業を失った僕は生粋のフリーターとなる。その流れはすごろくだったら「2回休み」か「スタートにもどる」に匹敵するほどの損失。無茶はよくない。

 とにかく自分の描きたいものを信じて描くしかないのだ。今できることを着実にやっていこう。お金が欲しいわけじゃなく、圧倒的に美しい作品をただつくりたいだけなのだから。
 
 自分を信じて今日もまた、僕はYouTubeを観るだけの秋の夜を過ごしている。
by msk_khr | 2010-12-03 21:21 | いろいろな作家

すごい!

昨日たまたまこんな短編アニメーションに出会った。
「フミコの告白」という自主制作アニメである。



作ったのはTeteさんを中心としたたった5人の学生!・・・信じられない完成度だ。

実は僕はこのTeteさんという天才のウェブサイトを見たことがあった。
以前某アニメ会社の契約社員の募集に応募したことがあり、1次審査として絵を2点送らなければならなかった。
いったいどのような絵を描けば良いのかわからなかったので、いろいろと調べていくうちに同じ募集に応募しようとしている人のサイトにたどり着いた。それがTeteさんのサイトだった。

そこで目の当たりにしたのは、本気でアニメーションを作ろうとしている人のすさまじい画力!
とにかく線が生き生きとしていて、自分と同い年ぐらいの人にこんな人がいるのかと驚きとともに悔しい気持ちになった。

その後運よく1次審査は通ることができたが、残念ながら2次審査で落ちてしまった。
気になるTeteさんも1次を突破したようだったが、なんと、事情により2次審査は辞退します、と日記に書かれていた。
もったいないなあ、と思ったけど、Teteさんはきっと自分の力を試したかったんじゃないかと思う。

アニメ会社を受けてみて感じたのは、アニメーターやアニメ作家は「絵を動かす」ということ自体に喜びを見出せる人にしかなれないということだ。たとえレオナルド・ダ・ヴィンチのように人並みはずれたデッサン力と発想力を兼ね備えた人が現代に存在したとしても、それだけではアニメーション作家になれるための条件は揃っていない。絵を動かせる才能というものはまた別にある。僕はアニメ作家にはなれないだろうと悟った。僕がやりたいことは絵を動かすことではないと気付いた。

やってみたいことは何でもやってみる方が、かえって本当に自分にふさわしい表現がはっきりと見えてくるような気がする。その結果僕は今、リトグラフをやっている。リトグラフがいちばん自分にふさわしい表現だとはまだ言い切れないけれど・・・。
とにかく、Teteさんの今後の活躍に期待しつつ、自分も創作をがんばっていこうと思う。
by msk_khr | 2009-11-20 01:38 | いろいろな作家