memo

カテゴリ:おしらせ( 22 )

国立の個展が終わりました

アートスペース88での個展が終了しました。お越し下さった皆さま、本当にありがとうございました。
e0188090_19311034.jpg

e0188090_19311384.jpg

e0188090_19311692.jpg

e0188090_1931191.jpg

e0188090_19312250.jpg

e0188090_19312459.jpg

e0188090_19312792.jpg

e0188090_19312942.jpg

e0188090_19313275.jpg

e0188090_19314073.jpg

e0188090_19314249.jpg

e0188090_1931456.jpg

e0188090_1931477.jpg

e0188090_19314925.jpg

e0188090_19315320.jpg

e0188090_19315574.jpg

 とてもいい展示になり、非常な達成感がありました。自分の気力・体力はすべて注いだのはもちろん、周りの人、特に版画工房やギャラリーの方々の助けをたくさんお借りして、作りあげることのできた1週間でした。
 お越し下さったお客さまも上品な方達ばかりで、そんな方々とお会いする前に新しい洋服を買っておいて本当によかったと思います。唯一ベストを尽くせなかった点をいえば、メガネ屋に行ってフレームのクリーニングをしておく時間がなかったことくらいです。しかし私のメガネのフレームにたまったゴミを無視してよいならば、大変いい展示となりました。皆様本当にありがとうございました。

 ところで絶対に誰にも気づかれていないと思うのですが、私は近頃自室で四股(しこ)を踏んでいます。力士などが行うあれです。この春から始めました。なぜかといえば股関節を柔らかくすることにより、O脚が改善されるという知識を得たからです。つまり私はモノトーン調のシリアスな作品展示の在廊が終わったあとに、家でひとりで股を180度に開いていました。誰にも見せられない風景です。
 私がどれくらいO脚なのかといえば、すねの外側の部分が出っ張りすぎてズボンに擦れ、その部分の体毛のほとんどが摩擦で消滅しているくらいのO脚です。内ももの筋肉を鍛えることも重要だそうですが、そもそも股関節の柔軟な人にO脚はいないそうです。1年くらい柔軟体操を続ければ、けっこう変わってくるみたいなので、もう一度すね毛が生え揃うことを夢見て四股を踏んだり股割りをしています。
 次回の個展で180度の股割りをし、床にぴったり足をつけながら在廊するのが当面の目標です。
 
by msk_khr | 2014-05-27 19:28 | おしらせ

国立の個展のお知らせとMUJI Labo

e0188090_0395061.jpg

 ものすごく更新が止まっていたので、もしかして死んだんじゃないかと自分でも少し心配になっていましたが、この通りちゃんと生きていました。本当に幸せいっぱいの充実した日々を送っていたので、日々の鬱憤を文章にぶつける必要もなかったのです。逆に日記を更新しない日々にも飽きてきました。これからはまたちょくちょく書いていこうと思います。
 個展のお知らせです。(個展がなかったらもっと長い間更新をさぼっていたと思います。個展ができてよかったと今一番感じています。)

 東京の国立(くにたち)という町で個展を致します!

《見崎彰広展》
2014年4月17日(木)〜4月22日(火)
午前11時〜午後6時(最終日は午後5時まで)

☞アートスペース88
〒186-0004 国立市中1-9-66
042-577-2011
http://artspace88.jimdo.com/

 国立は大学卒業後から現在まで通っているリトグラフの版画工房がある町です。
新作のリトグラフや、昨年のボローニャ国際絵本原画展に入選した学校の連作+αの鉛筆画、好きで作っている本なんかも展示・販売する予定です。新しく作った本も発表するのでちょっと緊張しています。
 お時間がございましたらぜひ、足をお運び下さい。

 ところで、今年もボローニャ国際絵本原画展に入選することができました!
 今年の作品は、千葉県佐倉市にある、DIC川村記念美術館という私立美術館の内部を描いた鉛筆画の連作です。
 少し先の告知になりますが、今年も板橋区立美術館をはじめ、兵庫の西宮市大谷美術館、石川県七尾美術館、最後は鹿児島の長島美術館へと入選作品が巡回していきます。去年よりも納得のいく作品が描けたと思っているので、ぜひ多くの方々に見にきていただきたいです。
 そして今年も兵庫の巡回中に合わせて、ギャラリーアライさんにて個展をさせていただけることになりました!こうやって自分の作品を発表できる機会をいただけて本当にうれしいですし、展示をさせて下さることに心から感謝します。これからもいい作品を作れるようにがんばりたいと思います。

 話しは全く変わります、僕の日常についてです。というか僕の持っている服の半分以上が無印良品であることについてです。
 僕は顔に似合わず洋服を見たり買ったりするのが好きなのですが、(といっても本当にファッションが好きな人に比べたら中学一年生みたいなものです)近頃MUJI Laboという、無印の中でも少し力を入れたラインの服ばかり買っています。自分の好きなごく普通の洋服があるし、渋めの色が多くて自分の肌の色に合うのがとてもうれしいです。何より服を選んでるときに店員さんが近寄って来ないのがパーフェクト。そんな感じで気に入っていて、ちょくちょく買っていると、あれ、上下ともMUJI Labo、という組み合わせになることも避けられなくなってきています。

 先日などMUJI LaboのボーダーTシャツを来てMUJI Laboに入ってしまい、そこにいる店員さんが自分と全く同じボーダーシャツを着ていたという事件が発生しました。しかも僕はMUJI Laboシャツを着ながらMUJI Laboのズボンを試着、MUJI Laboのズボンの裾上げをMUJI Laboのシャツを着た店員さんにしてもらい、会計のときにはふたりのMUJI Laboボーダーが対面したので鏡みたいになりました。店員さんも恥ずかしいのかちょっと慌て気味で、会計のときだけ素早さが2くらい上がっていました。

 このままだと、持っている洋服の9割以上がMUJI Laboになりかねないです。自分の部屋がMUJI Laboのショールームみたいになりそうです。いっそこのままMUJI Laboにものすごく詳しくなって、最終的には無印でバイトをする可能性も考えています。店員さんではありません、マネキンさんのアルバイトです。
by msk_khr | 2014-04-08 00:38 | おしらせ

地下鉄の入口があったら入りたい

 リトグラフ作品の委託販売を現在行っております。

 ***

 11月1日(金)〜11月7日(木)
 カッシーナ・イクスシー青山本店
http://www.cassina-ixc.jp/shop/pages/cassina_aoyama.aspx
 Open 11:00 am - 7:30 pm 
 
 ***

 「遺跡」、「机上の惑星」の2点を預かっていただいております。
  お時間がございましたら、ぜひ足をお運び下さい。
e0188090_153046.jpg

 展示風景を写真に収めておきたいと思い、初日に私も行ってきました。
 私の作品は2階にある黒を基調とした部屋の中に飾ってありました。想像以上にシックな装いです。私以外の作家さんの作品もいろいろな壁に飾ってありましたが、どれもこれもクールでした。美しいデザインのインテリアを見るのもとてもワクワクします。その中にある自分の作品がダサいような気がして、なんだか恥ずかしくなってきました。

 お店の方に許可を得てから撮影した方がいいだろうと思ったので、周りを見渡して店員さんを探しました。近くに白い手袋をはめてシャンデリアのパーツを調整している男性がいました。多少緊張しながらその人に声をかけると、「あ、すいません、私カッシーナさんの者ではなくて・・・」と言われました。その人は店員さんではなく、ただ単に「白い手袋をはめてシャンデリアのパーツを調整している人」でした。体中の毛穴から汗が出ました。

 私も一度コンビニエンスストアで店員と間違えられたことがあります。通っている版画工房のすぐ近くのコンビニで、昼食のおにぎりを買おうとレジの前に並んでいたときのことです。
 そのときは2つあるレジのうちの1つが休止中となっていて、お客さんの列が3、4人くらいになっていました。私がなにげなく並んでいると、すぐ前に並んでいる怖めのおじさんがちらちらとこっちを見てきます。見てくるというよりちょっと睨んできているような気がしました。なんだか落ち着きのない人だなあ、くらいに思っていると突然「ほら、レジ、レジ」みたいなことを言ってきました。え、レジ?はい、レジ、え、なにがですか・・・?
 私は本当にぽかんとしてしまいました。意味が理解できず、とりあえずレジを見てみましたが、誰もいないレジを観察しても何もヒントは見つかりません。しかし私はすぐにピンときて「あ、僕店員じゃないです」と言いました。そうか。原因はエプロンでした。版画工房でいつも着ている濃紺デニムのエプロンを着たままコンビニに来ていたからです。確かにまあ、コンビニのアルバイト店員に見えなくもないけど。しかしそのコンビニの店員の制服はエプロンではありませんでした。とりあえず体中の毛穴から何かが出ました。

 話をカッシーナに戻すと、改めて店員さんに許可を得て写真を数枚撮りました。基本的には店内の写真撮影は禁止らしいので、明らかに自分とは階級の違う感じのお客さんの視線を気にしながら、そそくさとシャッターを切りました。5分くらいで膨大な量の汗をかきました。高級家具店で汗をかいている人を見かけることは滅多にありません。いろいろと恥ずかしくて、穴があったら入りたい気持ちを押さえられなくなった私は、足早に地下鉄の入口へと向かいました。
by msk_khr | 2013-11-01 23:43 | おしらせ

個展終了報告ならびに次回展示告知

 ギャラリーアライさんでの個展と、ボローニャ応募のための制作が終わった途端にプチ無気力人間になってしまい、10日ほどよしもとクリエイティブエージェンシー所属の若手芸人達によるお笑いライブのアーカイブ動画をパソコンで見ながら黒糖かりんとうばかり食べる日々を送っていました。
 しかしこのままではいけないと少しだけ思い始めたので、こっそりと日記を更新しようと思います。

 兵庫の展示は良いものとなりました。知り合いの全くいない土地での展示だったので不安もありましたが、親切なオーナーさんやスタッフの方々と温かいお客様方のおかげで、笑顔で展示を終えることができました。本当にありがとうございました。以下、iPhoneとデジカメで撮った展示風景です。
e0188090_202965.jpg
e0188090_203776.jpg

e0188090_211264.jpg

e0188090_21153.jpg
e0188090_2118100.jpg
e0188090_212189.jpg
e0188090_212336.jpg
e0188090_215870.jpg
e0188090_22438.jpg
e0188090_2287.jpg
 台の上に乗っているのは僕の次の週に展示された喜多木ノ実さんの作品・・・ではなく授業用教材だそうです。あまりにも美しかったので撮影させていただきました(僕の作品との相性も◎)。
 喜多さんはアメリカのミネアポリス日本語補習校で数学の教師をされています。絵の専門教育は全く受けていないにも関わらず、天才的な描線で人物画を描く方です。ウェブサイトの内容も非常に充実しておりますのでご紹介します→(Konomi Kita's official website)特に「Thoughts on life and art 絵について思うこと」のページは必読。とても勉強になります。
e0188090_221624.jpg
e0188090_221978.jpg
e0188090_222383.jpg
e0188090_222799.jpg
e0188090_223184.jpg

 兵庫の展示期間中、平日は千葉県に戻りアルバイトに勤しんでおりましたが、土日は在廊していました。終了2日前の土曜日の朝、甲子園駅を下りて徒歩1分のところにギャラリーはあるのですが、徒歩30秒のところで携帯電話を無くしたことに気がつきます。いやまたかい。人生で携帯を無くしたのは2分の2の確率で関西です。この前無くしたのは大阪の科学館内のプラネタリウムの中でした。椅子に座ったときにズボンの右ポケットに携帯を入れたつもりが半分くらいしか入っていなかったので立ち上がった拍子にこぼれ落ちてしまった、しかも椅子はソファー的なやわらかさであったため携帯が落ちた音に気づかない、そのパターンを繰り返したとすれば、落としたのは電車の中に違いない、よりによって土地勘のない場所、電車行っちゃった、絶望。とここまで考えましたが、とりあえずギャラリーに行きました。

 ギャラリーのオーナーさんに事情を説明し、連絡先としてちょうど良い自分の個展のDMをポケットに入れて改札横の駅員さんの元へ。
 数年前に山手線内でオリーブグリーンのマフラーを落としたときを思い出しました。その時は、何時何分の電車ですか、とか、前から何両目の車両で進行方向に対して右側ですか、左側ですか、など、何気なく電車に乗っていたら絶対に覚えていないようなことを矢継ぎ早に聞かれ混乱。何色のマフラーですか、と聞かれてオリーブグリーンです、と答えたらオリーブグリーンがどんな色かが全然係員さんに伝わらず絶句。渋谷で無くしたマフラーとは数日後に東京駅の「落とし物が最後に辿りつく場所」みたいなところで再会できました。

 今回も同じようなことを聞かれましたが、「降りたドアの目の前に西口方面の階段があったんですけど」「となると1両目か2両目ですね」といった具合に、俳優の濱田岳に似た若い駅員さんが的確に推理をしてくれました。おかげで、乗っていた電車の終点の駅で拾得されたことが判明。改札をそのまま通してくれて、20分くらい先の三宮駅で無事に取り戻しました。受け取るときに身分証を駅長室で見せたのですが、住所が千葉県だったので駅員さんには小さな衝撃を与えたことでしょう。
 晴れやかな気持ちでした。親切に対応してくれた濱田岳似の駅員さんにはさっき軽くお礼を言ったけれど、改めてもう一度ありがとうと言いたいと思いました。しかもちゃっかりDMを渡して、「先程はありがとうございました。実は今、すぐ近くのギャラリーで展覧会をやっているんです、良かったら見にいらして下さい」とか言おうか言うまいか迷いながら甲子園まで戻りました。それがきっかけで生まれる友情と笑顔。仕事帰りにギャラリーに寄ってくれて、ついでに作品を一枚買ってくれたりして・・・?
 DMについたシワをなるべくきれいに戻しながら電車を降りると、改札横の駅員さんは全く別の人物に交代していました。

 さて、次の展示のお知らせです。いくつかの版画展に出品致します。

***

◎1、第58回CWAJ現代版画展
http://www.cwaj.org/printshow-j.html) 
 
◉東京展
 日時:10月10日(木) 11:00-20:00
    10月11日(金) 11:00-20:00
    10月12日(土) 11:00-18:00
 会場:東京アメリカンクラブ 地下2階
    東京都港区麻布台2-1-2

◉神戸展
    10月18日(金) 10:00-18:00
    10月19日(土) 10:00-19:00
    10月20日(日) 10:00-17:00
 会場:神戸外国倶楽部
    神戸市中央区北野町4-15-1

 (入場無料)

 こちらは個展でも展示した「遺跡」というリトグラフを出品します。販売も行っております。
 東京展にかぎり、「ハンズ・オン・アート」という視覚障害者向けの企画の中で私の作品が使用される予定です。どうやら私の版画が立体アートになって、触って鑑賞できるようになっているみたいです。詳しくはこちら

 期間が大変短いですが、是非ともよろしくお願い致します。

***

◎2、アワガミ国際ミニプリント2013
http://miniprint.awagami.jp/index_jp.html

 日時:10月12日(土)~11月10日(日)
    9:00〜17:00 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日)
 会場:いんべアートスペース
    徳島県吉野川市山川町建石116

 (入場料 大人600円 小中学生300円)

 この展覧会には未発表の作品2点「手の影」、「川の影」を出品します。和紙に刷ったA4サイズの小品です。販売も行っております。今までとは少しテイストの違う作品となっております、是非ともよろしくお願い致します。

***
 
 ギャラリーアライさんの事務所スペースの本棚には、版画芸術という雑誌のバックナンバーがたくさんあり、その中の山中現さんのインタビューの中で、「夜も影の一種」という言葉を見つけたのは最近の収穫の一つです。
 良い作品を作り続けるためには、いろいろなことを吸収していかなければなりません。絵を描くためには、絵とは関係のないことにもたくさん触れる必要があります。ですから僕は今週もお笑いの動画をいっぱい見ようと思います。
by msk_khr | 2013-10-10 01:54 | おしらせ

兵庫で個展を開きます

 板橋区立美術館でのボローニャ国際絵本原画展、本日終了いたしました。
 見に行って下さった方、見に行きたいと思って下さった方、本当にありがとうございました!
 ボローニャ展はこのあと兵庫、愛知、石川県へと巡ります。
 8月17日〜9月23日 ● 西宮市大谷記念美術館、
 9月28日~11月4日 ● 高浜市やきものの里かわら美術館、
 11月8日~12月15日 ● 石川県七尾美術館 です。

 さて、個展のお知らせです!
 兵庫での巡回展の期間中、周辺の画廊がボローニャ入選作家の展覧会を開くという企画に、私も取り上げていただくことになりました。
e0188090_157182.jpg


 ●見崎彰広展●
 2013年9月7日(土)〜9月15日(日)
 11:00〜18:00
 (最終日のみ17:00終了、11日(水)は休廊)
 ギャラリーアライ兵庫県西宮市甲子園六番町14-20
 
 新作のリトグラフや鉛筆画、自主制作の本も展示いたします。
 初日と最終日は私も在廊する予定です。
 この秋、関西方面に用事のある方は是非お立ち寄り下さい!


 実は先月の初め、ギャラリーの打ち合わせと下見も兼ねて大阪・兵庫に行ってきました。夜行バスに乗って8時間くらい揺られましたが、姉が教えてくれたランクの高いバスに乗ったら結構快適でした。3列シートでカーテンもあり、リクライニングもできたので割と眠れます。車内は完全に真っ暗になるので、収容所的なところに運ばれるような絶望感も少し味わえました。

 せっかくなので関西の美術館などを見ておこうと思い、1泊3日でいろいろと観光しました。
まずは大阪にある国立国際美術館と大阪市立科学館へ。このふたつは隣接していました。美術館がすばらしかった。多分コレクション展だと思うのですが、特に期待しないで入ったらエルンストやモーリス・ルイス、フランク・ステラなどの自分の好きな作家の見たことのない作品にたくさん出会えました。もう一度行きたい。

 企画でやっていた「塩見允枝子とフルクサス」にも感動しました。「スペイシャル・ポエム」という、塩見さんが世界中の美術家や音楽家、詩人などに「イヴェント」のための招待状を手紙で送り、それに対する返信をまとめるという作品が美しかった。例えば「風のイヴェント」というものでは、(以下の文、正確には覚えていませんがだいたいの雰囲気です)「○年○月○日にある方向に向かって何らかの方法で風をおこしてください。それをどのようにおこしたのかを教えて下さい」といった指示が出され、世界中の人がそれぞれ答えます。
 「隣りの部屋につづくドアを開けた、そのドアで風がおきた」とか、「わたしはその日おならをした」など、返信がいちいち知的でおもしろい。他にも、「封筒に入っているカードに好きな言葉を書き、どこかに置いて下さい(ことばのイヴェント)」とか、「透明ビニール・シートに黒く印刷されたSHADOWという文字の影をどこかに映して下さい(影のイヴェント)」など、9つの美しい招待状と返信が展示されていました。これらがすべて収められた本があったら読んでみたいものです。

 科学館の方は少し規模が小さかったのですが、プラネタリウムがあったので見ました。というか寝ました。ブラックホールについての上映で、すごく興味があったのに寝ました。美術館で体力を使い果たしていたようです。僕がブラックホールに吸い込まれていきました。
 終わったあと、展示室を見ているときに携帯を無くしていることに気づきました。時が止まりました。プラネタリウムで無くしたことは明らかです。すぐに受付の人に申し出ました。しかしプラネタリウムでは次の上映が始まったところだったので、それが終わるまでは確認ができませんでした。それから45分間、心ここにあらずといった具合に館内を巡りました。科学館であんなにワクワクしなかったのは生まれて初めてです。
 結局自分が座っていたシートのそばに落ちていたので良かったのですが、その日の夕方にギャラリーに伺う予定だったので結構時間がギリギリでした。即行で科学館を出ました。

 携帯は見つかってよかったものの、電池がほとんどなくなっていました。周辺の駅までの地図やら、乗り換え案内やら、いろいろ使いまくったせいで、まだ大阪にいるのに残り10%くらいになっていました。充電器は持っていたので、ファストフード店とかに行けばコンセントプラグくらいあるだろうと思って探しましたが、東京の都心と違いパソコンを繋ぐプラグがついた席のある店はちっともありません。ヨドバシカメラで携帯用充電器を探しましたがiPhone用が見つからず。完全に詰みました。

 仕方がないので、ギャラリーに辿りつくまでに電池が持つことを祈りつつ電車でGO。そしたら乗る電車を間違えました。いよいよパニックです。「阪神線」に乗るべきところを「阪急線」に乗っていたようでした。「都営新宿線」と「都営三田線」を間違えたみたいな感じです。一見似ているようですが、多分大阪の人にとっては「つぶあん」と「こしあん」くらい間違えています。このままだと10分ほど約束の時間に間に合いません。電池はその時点で残り1%。恐怖でした。ギャラリーに遅刻する旨を伝える必要があります。しかしこの1%の電力で伝えられるのか? いや、迷ってなどいられない。乗り換え順序(というか電車で1本です)とギャラリーへのアクセス(とはいえ駅から1分です)を完全に脳内に記憶し、決死の電話を入れました。

 それからは特に主だった出来事がなかったので、簡単に書いておきます。
 ・打ち合わせが無事に済んだあと、夜ご飯はグルメの街・大阪のロッテリアに行きました。
 ・マンガ喫茶に泊まって「囚人リク」を読破しました。
 ・次の日の朝、特にやることがなかったので映画館で「カッコーの巣の上で」を観ました。
 ・昼は巨大な水族館である海遊館に行って、魚の画像をひたすらカメラに収めました。
 ・夜、やっぱりやることがなかったので、映画館で「華麗なるギャツビー」を観ました。

 来月の展示期間中にまた関西に行くときには、ボローニャ展の西宮市大谷記念美術館はもちろん、宝塚にある手塚治虫記念館、そしてあらかじめ見たい映画のスケジュールをチェックして向かいたいと思います。
e0188090_232666.jpg

by msk_khr | 2013-08-11 22:17 | おしらせ

「未来研究」通販開始

e0188090_0573644.jpg

 テキスト&ドローイングによる作品集「未来研究」が、通信販売で購入できるようになりました。
 MOUNT ZINEというサイトのWeb Shopにて500円で販売中です。第一作目の「トレモロ」(300円)もあります。
 物語でも詩でもないような創作の文章と、具象でも抽象でもないような図画で構成した本です。
 文系、理系、あるいは芸術系の方、もしご興味がございましたら、ぜひとも、よろしくお願い致します。
by msk_khr | 2013-02-18 23:55 | おしらせ

ボローニャ2013

e0188090_14151050.jpg

 ボローニャ国際絵本原画展に入選しました。
 応募したのは「STUDY」のページに載せている「Schoolhouse in the Late Night」(深夜の校舎)という5点1組の作品です。

 作品は3月末にイタリア・ボローニャで開催される児童書専門のブックフェアの中で展示される予定です。その後日本でも、夏から冬にかけて、板橋区立美術館を皮切りにいくつかの美術館を巡回するようです。今までで一番多くの人に自分の作品を見てもらえるチャンス。まずはイタリアのブックフェアに自ら足を運び、たくさんの人と出会って自分の世界を広げたいと思っています。

 初めてのヨーロッパ旅行なので、楽しみ半分、不安半分です。でもイタリアに到着してすぐに何かとんでもないミスをしでかし、半泣きで路頭に迷う自分の姿を2ヶ月間絶えずイメージしながら過ごせば、予想外の事態になることはまずないでしょう。言葉の壁も大した問題ではありません。仮に一言も喋らなくても人間は生きていけるからです。売り込み用に絵本を作っていくとしても、文字のない絵本であれば翻訳する必要もありません。心と心で通じ合うのが人間なのです。

 そんな一見悟りきった風のクールな顔つきながら表情筋が硬直し、両目に溢れんばかりの涙をためて旅行ガイドをめくる自分の姿もさらに想像しています。奥義・二重の心構えです。
by msk_khr | 2013-01-25 15:05 | おしらせ

「未来研究」完成

e0188090_1394547.jpg

 絵画と版画とで違うことのひとつに、加筆の可能・不可能という違いがあります。絵画は自分の納得のいくまで仕事を詰めていけますが、版画の場合、一度元の判を完成させて刷ってしまったら書き加えることは不可能。できあがった作品を受け入れるしかありません。自分がイメージしていたものと完全に一致するものは絶対にできないので、「次こそは完璧なものを」という気持ちで僕は次の作品に取りかかるのです。

 本の制作も要は版画と同じです。「未来研究」を作るにあたって、絵画や版画でエスキースを作るように、家のプリンターで何度も試作を重ねて、データ上では完璧なところまで詰めていきました。本として開いたときの見え方にも注意し、特に誤字・脱字は絶対にないように何度も読み直しました。しかしやはり版画と同じように、自分のイメージと全く同じものはできませんでした。レイアウト的には大きな減点はないのですが、印刷に関しては心残りがあります。通販印刷で作ったのですが、最高品質のオフセット印刷ではなく、値段が安く少部数印刷に向いたオンデマンド印刷というのを選んだのがやっぱり原因かな、と思います。

 オンデマンド印刷というのはいわゆるレーザープリンターやインクジェットによるプリントのことで、版を作らずデータを直接プリンターに送る、「すごくいい家庭用プリンター」のようなもので刷る、ということです。コストはオフセットの3分の1くらいで、印刷品質もとてもよいので趣味で本を作るにはこれが丁度よい印刷方法だと判断しました。それのどこが不満なのかというと、暗い絵のページの黒がかなりムラになってしまったのです。オンデマンド印刷が苦手とするのがフラットな「ベタ面」なのですが、「未来研究」はそんな真っ黒い色面を思い切り多用しちゃっているのです。
e0188090_1413081.jpg
(1冊1冊ムラが違います。逆にそのムラがきれい、という捉え方もありますが・・・)

 いつかオフセット印刷で、いろんな紙で試し刷りをして、詰めて詰めて本づくりをしてみたいものですが、そんなことをしていたらお金がいくらあったって足りないでしょう。これは絵画にも版画にも本の制作にもいえることですが、たくさんの作品制作の中で常に実験を行って、最高傑作を毎回更新していくように作っていくことが大切なんだと思います。
e0188090_1455598.jpg

「未来研究」

・未来研究
・やぶれたきりがみ
・花火
・未来の音楽家のためのエチュード

 文と画による自主制作の本です。A5/全24頁/税込500円。
 11月18日(日)開催の文学フリマにて、ウー49の席に座って11:00〜13:00まで販売します。イベントは17:00までですが、僕はたったの2時間しかいられません。そのあととなりの席の方々にお別れの挨拶を済ませ、船橋の美術予備校に猛スピードで向かい、芸大模試の審査と講評をしなければならないのです。ホビータイムから仕事へのターンが鋭角すぎて気持ちの切り替え方がわかりません。
 イベント後はメール受付や店舗委託で販売予定です。お店は全く決まっていませんがZINEのイベントに積極的に応募していこうと思います。

 「トレモロ」と「未来研究」とで違う点を一つ挙げるとすれば、今回はなんと作曲をしています。みなさまぜひとも買って読んで、奏でてください。よろしくお願い致します!
e0188090_1452733.jpg

by msk_khr | 2012-11-15 23:22 | おしらせ

本の工場で働いています

 MOUNT ZINE主催の【MOUNT ZINE4】というイベントに「トレモロ」を出品します。

 10月13日(土)、14日(日)は渋谷SUNDAY ISSUEにて【SUNDAY BOOKS】、
10月19日(金)、20日(土)、21日(日)は渋谷PARCO PART1にて【ZINE PARK in シブカル祭】、
そして11月3日(土)、4日(日)はメインイベント、世田谷ものづくり学校 IID Galleryにて【MOUNT ZINE4】が開催されます。

 SHIBUYA BOOKSELLERSVACANTでの取り扱いが終わってしまったあと、しばらく本はメールでの受付だけでいいかなあ、と思っていたときにMOUNT ZINEの存在を知りました。今回のイベント後、店頭販売とウェブでの販売を6ヶ月もやってくれるそうです。やったね。
 ちなみに【ZINE PARK in シブカル祭】は全国のフリーペーパーを扱うONLY FREE PAPERとコラボしたイベントのようで、出品者は無料で配布可能なZINEがあれば出品料無料で置いていいのだそうです。せっかくなので僕は新作の「深夜の校舎:校庭」と「深夜の校舎:教室」を印刷したカードを置いてみようかと思います。ポストカードではありません。ただ単に絵を印刷した、純粋に私の名を広めるためのカードです。
 
 大変なのが今回のイベントのための「トレモロ」の印刷です。20冊を作るのに2日がかりです。黒いベタ面を印刷すると紙がたわんでしまうため、何時間か乾燥させないと裏面に印刷するときにプリントトラブルが発生してしまいます。それでかなりのロスタイムです。全ページ印刷し終わったら本の組み立て。ぴったり半分に折って、ぴったりページを重ね合わせ、ぴったり上下4.5cmの位置に合わせてホッチキスで留める・・・。できたものに重しを載せて一日プレス、平らになった本をビニール袋に入れて値札シールを貼る・・・。
 このようにして生産される「トレモロ」には、絶対に1冊300円以上の人件費がかかっています。みなさま、きっと面白い一冊に出会えると思うので、各イベント会場に足を運んでみて下さい。そして「トレモロ」と名のつくものを大切にお買い求め下さい。
by msk_khr | 2012-10-01 23:52 | おしらせ

第8回 大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ入選のおしらせ

 第8回 大野城まどかぴあ版画ビエンナーレという福岡の版画コンペに、僕の「遺跡」という作品が入選しました。
 入賞・入選作品の展覧会が近日開催されますのでお知らせ致します。

*******************************

 第8回 大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ
 2012年9月30日(sun)〜10月14日(sun)

 大野城まどかぴあ 多目的ホール
 入場無料

 時間/10:00〜18:00(最終日のみ17:00まで)
 休館日/10月3日(wed)

*******************************

「まどかぴあ」というのは一体どういう意味なのか皆目見当がつきませんが、もしかしたらこちらのサイトに詳しく書かれているかもしれません。個展の予定が今のところ全くないので、今年唯一のリトグラフの発表となりそうです。
是非ともよろしくお願い致します。

 このコンペは2作品出品したのですが、どちらも額を付けて送らなければなりませんでした。そのため出品料と合わせて25,000円ほどかかりました。せっかく金銭的な意味で苦労したので、僕も来月夜行バスかなんかに乗って見にいこうと思います。福岡まで行くだけでまたお金がかかります。創作意欲が溢れんばかりの若き芸術家の心が、貧乏によって挫けそうです。

 現在、外国のコンペに送る作品を鉛筆で描いています。小さい作品を5枚まとめて提出なのですが、恐ろしいほど時間がないためドローイングが滞っています。2週に一度アップするはずの習作の作品もさぼっていますが、今描いている絵は拡大して版画にも作り直すつもりなので、5枚まとめてその内スタディのコーナーに上げます。ちなみにですが少し前にスケッチも大量に追加したので、お暇なときにでもご覧下さい。

 最近このmemoから以前のポップさが失われてしまったことは自分でも気付いています。理由はひとつ、書くことがないのです。毎日の生活に取り立てて伝えたくなるような出来事が起きていないのです。もちろん以前の僕のようにマヂカルラブリーのライブにも行っていますし、スカートのライブにも行っています。むしろ近ごろの方が回数が増えています。しかしそれについて書くと毎週同じような内容になってしまうし、なんか気持ち悪い感じになりそうなので、そこで得た幸福感はひとり胸の内にしまい込んでいるというだけなのです。
 福岡にでも行けば、何かしら不幸な土産ばなしを持って帰ってこられるのではないかと期待しています。
by msk_khr | 2012-09-16 23:58 | おしらせ