そのあと焼き海苔もなくなりました。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
餅が好きです。
お正月で私が楽しみにしていることのひとつ。唯一の、といっても差し支えないでしょう。おせち料理ではありません。お年玉でもありません。子供の頃はお年玉が第1位でしたが、いつからか貰えなくなってしまいました。いまいち納得できていないので、来年は親類にまだ高校三年生だと言い張ろうと思います。
餅の話に戻ります。私は餅をたったひとつの方法でしか食べません。焼いた餅の全面に醤油をつけ、パリパリの焼き海苔を巻いて食べる。いわゆる「磯辺焼き」です。お汁粉やお雑煮に入っているような、煮た系の餅は全然好きじゃないし、砂糖とかきな粉がまぶしてあるような甘い系の餅もアウト。与えられれば食べますが、人生で餅を食べられる回数が決まっているとすれば、大して好きでもない食べ方に大事な餅カウントを奪われたくはないのです。
そんな磯辺焼き一筋の私の前に、新しい餅の食べ方が躍り出ました。
その名も「餅の茶漬け」です。
先日読んだ本の中に載っていたので、作り方をそのまま引用しようと思います。
「餅を焼く。それを茶碗に入れ、茶漬けの素(のり茶でもさけ茶でも、なんでも好みでいい)をふりかけ、熱い湯をそそぐだけの料理である。」(池田満寿夫『男の手料理』中公文庫より)
「男の手料理」というだけあって、ものすごく簡単です。細かな調味料は無し。白いご飯が焼き餅に置きかわっただけ。この本は、今まで当たり前に食べていたものの「組み合わせ」や「調理法」だけがひとひねりされ、ちょっと食べてみたくなるようなお手軽料理が70品以上も紹介されているのです。しかも文章が軽妙で面白い。料理の写真は一切載っていないのですが、頭の中で一瞬で料理がイメージできてしまいます。オススメの1冊です。
さて、さっそく「餅の茶漬け」を作ってみようと餅を焼きました。断っておきますがお茶漬けも私の大好物です。やかんでお湯を沸かします。餅は白米代わりに茶碗に入れるので、おそらく数は2〜3個が適量かと思われます。しかし男の手料理はいきなりそこで終わりました。肝心のお茶漬けの素をきらしていたことに気付いたからです。
予定どおり「磯辺焼き」を作りました。
by msk_khr
| 2015-01-04 03:13
| 日々のこと