人気ブログランキング | 話題のタグを見る

memo

地下鉄の入口があったら入りたい

 リトグラフ作品の委託販売を現在行っております。

 ***

 11月1日(金)〜11月7日(木)
 カッシーナ・イクスシー青山本店
http://www.cassina-ixc.jp/shop/pages/cassina_aoyama.aspx
 Open 11:00 am - 7:30 pm 
 
 ***

 「遺跡」、「机上の惑星」の2点を預かっていただいております。
  お時間がございましたら、ぜひ足をお運び下さい。
地下鉄の入口があったら入りたい_e0188090_153046.jpg

 展示風景を写真に収めておきたいと思い、初日に私も行ってきました。
 私の作品は2階にある黒を基調とした部屋の中に飾ってありました。想像以上にシックな装いです。私以外の作家さんの作品もいろいろな壁に飾ってありましたが、どれもこれもクールでした。美しいデザインのインテリアを見るのもとてもワクワクします。その中にある自分の作品がダサいような気がして、なんだか恥ずかしくなってきました。

 お店の方に許可を得てから撮影した方がいいだろうと思ったので、周りを見渡して店員さんを探しました。近くに白い手袋をはめてシャンデリアのパーツを調整している男性がいました。多少緊張しながらその人に声をかけると、「あ、すいません、私カッシーナさんの者ではなくて・・・」と言われました。その人は店員さんではなく、ただ単に「白い手袋をはめてシャンデリアのパーツを調整している人」でした。体中の毛穴から汗が出ました。

 私も一度コンビニエンスストアで店員と間違えられたことがあります。通っている版画工房のすぐ近くのコンビニで、昼食のおにぎりを買おうとレジの前に並んでいたときのことです。
 そのときは2つあるレジのうちの1つが休止中となっていて、お客さんの列が3、4人くらいになっていました。私がなにげなく並んでいると、すぐ前に並んでいる怖めのおじさんがちらちらとこっちを見てきます。見てくるというよりちょっと睨んできているような気がしました。なんだか落ち着きのない人だなあ、くらいに思っていると突然「ほら、レジ、レジ」みたいなことを言ってきました。え、レジ?はい、レジ、え、なにがですか・・・?
 私は本当にぽかんとしてしまいました。意味が理解できず、とりあえずレジを見てみましたが、誰もいないレジを観察しても何もヒントは見つかりません。しかし私はすぐにピンときて「あ、僕店員じゃないです」と言いました。そうか。原因はエプロンでした。版画工房でいつも着ている濃紺デニムのエプロンを着たままコンビニに来ていたからです。確かにまあ、コンビニのアルバイト店員に見えなくもないけど。しかしそのコンビニの店員の制服はエプロンではありませんでした。とりあえず体中の毛穴から何かが出ました。

 話をカッシーナに戻すと、改めて店員さんに許可を得て写真を数枚撮りました。基本的には店内の写真撮影は禁止らしいので、明らかに自分とは階級の違う感じのお客さんの視線を気にしながら、そそくさとシャッターを切りました。5分くらいで膨大な量の汗をかきました。高級家具店で汗をかいている人を見かけることは滅多にありません。いろいろと恥ずかしくて、穴があったら入りたい気持ちを押さえられなくなった私は、足早に地下鉄の入口へと向かいました。
by msk_khr | 2013-11-01 23:43 | おしらせ