個展終了報告ならびに次回展示告知
ギャラリーアライさんでの個展と、ボローニャ応募のための制作が終わった途端にプチ無気力人間になってしまい、10日ほどよしもとクリエイティブエージェンシー所属の若手芸人達によるお笑いライブのアーカイブ動画をパソコンで見ながら黒糖かりんとうばかり食べる日々を送っていました。
しかしこのままではいけないと少しだけ思い始めたので、こっそりと日記を更新しようと思います。
兵庫の展示は良いものとなりました。知り合いの全くいない土地での展示だったので不安もありましたが、親切なオーナーさんやスタッフの方々と温かいお客様方のおかげで、笑顔で展示を終えることができました。本当にありがとうございました。以下、iPhoneとデジカメで撮った展示風景です。










台の上に乗っているのは僕の次の週に展示された喜多木ノ実さんの作品・・・ではなく授業用教材だそうです。あまりにも美しかったので撮影させていただきました(僕の作品との相性も◎)。
喜多さんはアメリカのミネアポリス日本語補習校で数学の教師をされています。絵の専門教育は全く受けていないにも関わらず、天才的な描線で人物画を描く方です。ウェブサイトの内容も非常に充実しておりますのでご紹介します→(Konomi Kita's official website)特に「Thoughts on life and art 絵について思うこと」のページは必読。とても勉強になります。





兵庫の展示期間中、平日は千葉県に戻りアルバイトに勤しんでおりましたが、土日は在廊していました。終了2日前の土曜日の朝、甲子園駅を下りて徒歩1分のところにギャラリーはあるのですが、徒歩30秒のところで携帯電話を無くしたことに気がつきます。いやまたかい。人生で携帯を無くしたのは2分の2の確率で関西です。この前無くしたのは大阪の科学館内のプラネタリウムの中でした。椅子に座ったときにズボンの右ポケットに携帯を入れたつもりが半分くらいしか入っていなかったので立ち上がった拍子にこぼれ落ちてしまった、しかも椅子はソファー的なやわらかさであったため携帯が落ちた音に気づかない、そのパターンを繰り返したとすれば、落としたのは電車の中に違いない、よりによって土地勘のない場所、電車行っちゃった、絶望。とここまで考えましたが、とりあえずギャラリーに行きました。
ギャラリーのオーナーさんに事情を説明し、連絡先としてちょうど良い自分の個展のDMをポケットに入れて改札横の駅員さんの元へ。
数年前に山手線内でオリーブグリーンのマフラーを落としたときを思い出しました。その時は、何時何分の電車ですか、とか、前から何両目の車両で進行方向に対して右側ですか、左側ですか、など、何気なく電車に乗っていたら絶対に覚えていないようなことを矢継ぎ早に聞かれ混乱。何色のマフラーですか、と聞かれてオリーブグリーンです、と答えたらオリーブグリーンがどんな色かが全然係員さんに伝わらず絶句。渋谷で無くしたマフラーとは数日後に東京駅の「落とし物が最後に辿りつく場所」みたいなところで再会できました。
今回も同じようなことを聞かれましたが、「降りたドアの目の前に西口方面の階段があったんですけど」「となると1両目か2両目ですね」といった具合に、俳優の濱田岳に似た若い駅員さんが的確に推理をしてくれました。おかげで、乗っていた電車の終点の駅で拾得されたことが判明。改札をそのまま通してくれて、20分くらい先の三宮駅で無事に取り戻しました。受け取るときに身分証を駅長室で見せたのですが、住所が千葉県だったので駅員さんには小さな衝撃を与えたことでしょう。
晴れやかな気持ちでした。親切に対応してくれた濱田岳似の駅員さんにはさっき軽くお礼を言ったけれど、改めてもう一度ありがとうと言いたいと思いました。しかもちゃっかりDMを渡して、「先程はありがとうございました。実は今、すぐ近くのギャラリーで展覧会をやっているんです、良かったら見にいらして下さい」とか言おうか言うまいか迷いながら甲子園まで戻りました。それがきっかけで生まれる友情と笑顔。仕事帰りにギャラリーに寄ってくれて、ついでに作品を一枚買ってくれたりして・・・?
DMについたシワをなるべくきれいに戻しながら電車を降りると、改札横の駅員さんは全く別の人物に交代していました。
さて、次の展示のお知らせです。いくつかの版画展に出品致します。
***
◎1、第58回CWAJ現代版画展
(http://www.cwaj.org/printshow-j.html)
◉東京展
日時:10月10日(木) 11:00-20:00
10月11日(金) 11:00-20:00
10月12日(土) 11:00-18:00
会場:東京アメリカンクラブ 地下2階
東京都港区麻布台2-1-2
◉神戸展
10月18日(金) 10:00-18:00
10月19日(土) 10:00-19:00
10月20日(日) 10:00-17:00
会場:神戸外国倶楽部
神戸市中央区北野町4-15-1
(入場無料)
こちらは個展でも展示した「遺跡」というリトグラフを出品します。販売も行っております。
東京展にかぎり、「ハンズ・オン・アート」という視覚障害者向けの企画の中で私の作品が使用される予定です。どうやら私の版画が立体アートになって、触って鑑賞できるようになっているみたいです。詳しくはこちら
期間が大変短いですが、是非ともよろしくお願い致します。
***
◎2、アワガミ国際ミニプリント2013
(http://miniprint.awagami.jp/index_jp.html)
日時:10月12日(土)~11月10日(日)
9:00〜17:00 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日)
会場:いんべアートスペース
徳島県吉野川市山川町建石116
(入場料 大人600円 小中学生300円)
この展覧会には未発表の作品2点「手の影」、「川の影」を出品します。和紙に刷ったA4サイズの小品です。販売も行っております。今までとは少しテイストの違う作品となっております、是非ともよろしくお願い致します。
***
ギャラリーアライさんの事務所スペースの本棚には、版画芸術という雑誌のバックナンバーがたくさんあり、その中の山中現さんのインタビューの中で、「夜も影の一種」という言葉を見つけたのは最近の収穫の一つです。
良い作品を作り続けるためには、いろいろなことを吸収していかなければなりません。絵を描くためには、絵とは関係のないことにもたくさん触れる必要があります。ですから僕は今週もお笑いの動画をいっぱい見ようと思います。
しかしこのままではいけないと少しだけ思い始めたので、こっそりと日記を更新しようと思います。
兵庫の展示は良いものとなりました。知り合いの全くいない土地での展示だったので不安もありましたが、親切なオーナーさんやスタッフの方々と温かいお客様方のおかげで、笑顔で展示を終えることができました。本当にありがとうございました。以下、iPhoneとデジカメで撮った展示風景です。










喜多さんはアメリカのミネアポリス日本語補習校で数学の教師をされています。絵の専門教育は全く受けていないにも関わらず、天才的な描線で人物画を描く方です。ウェブサイトの内容も非常に充実しておりますのでご紹介します→(Konomi Kita's official website)特に「Thoughts on life and art 絵について思うこと」のページは必読。とても勉強になります。





兵庫の展示期間中、平日は千葉県に戻りアルバイトに勤しんでおりましたが、土日は在廊していました。終了2日前の土曜日の朝、甲子園駅を下りて徒歩1分のところにギャラリーはあるのですが、徒歩30秒のところで携帯電話を無くしたことに気がつきます。いやまたかい。人生で携帯を無くしたのは2分の2の確率で関西です。この前無くしたのは大阪の科学館内のプラネタリウムの中でした。椅子に座ったときにズボンの右ポケットに携帯を入れたつもりが半分くらいしか入っていなかったので立ち上がった拍子にこぼれ落ちてしまった、しかも椅子はソファー的なやわらかさであったため携帯が落ちた音に気づかない、そのパターンを繰り返したとすれば、落としたのは電車の中に違いない、よりによって土地勘のない場所、電車行っちゃった、絶望。とここまで考えましたが、とりあえずギャラリーに行きました。
ギャラリーのオーナーさんに事情を説明し、連絡先としてちょうど良い自分の個展のDMをポケットに入れて改札横の駅員さんの元へ。
数年前に山手線内でオリーブグリーンのマフラーを落としたときを思い出しました。その時は、何時何分の電車ですか、とか、前から何両目の車両で進行方向に対して右側ですか、左側ですか、など、何気なく電車に乗っていたら絶対に覚えていないようなことを矢継ぎ早に聞かれ混乱。何色のマフラーですか、と聞かれてオリーブグリーンです、と答えたらオリーブグリーンがどんな色かが全然係員さんに伝わらず絶句。渋谷で無くしたマフラーとは数日後に東京駅の「落とし物が最後に辿りつく場所」みたいなところで再会できました。
今回も同じようなことを聞かれましたが、「降りたドアの目の前に西口方面の階段があったんですけど」「となると1両目か2両目ですね」といった具合に、俳優の濱田岳に似た若い駅員さんが的確に推理をしてくれました。おかげで、乗っていた電車の終点の駅で拾得されたことが判明。改札をそのまま通してくれて、20分くらい先の三宮駅で無事に取り戻しました。受け取るときに身分証を駅長室で見せたのですが、住所が千葉県だったので駅員さんには小さな衝撃を与えたことでしょう。
晴れやかな気持ちでした。親切に対応してくれた濱田岳似の駅員さんにはさっき軽くお礼を言ったけれど、改めてもう一度ありがとうと言いたいと思いました。しかもちゃっかりDMを渡して、「先程はありがとうございました。実は今、すぐ近くのギャラリーで展覧会をやっているんです、良かったら見にいらして下さい」とか言おうか言うまいか迷いながら甲子園まで戻りました。それがきっかけで生まれる友情と笑顔。仕事帰りにギャラリーに寄ってくれて、ついでに作品を一枚買ってくれたりして・・・?
DMについたシワをなるべくきれいに戻しながら電車を降りると、改札横の駅員さんは全く別の人物に交代していました。
さて、次の展示のお知らせです。いくつかの版画展に出品致します。
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◎1、第58回CWAJ現代版画展
(http://www.cwaj.org/printshow-j.html)
◉東京展
日時:10月10日(木) 11:00-20:00
10月11日(金) 11:00-20:00
10月12日(土) 11:00-18:00
会場:東京アメリカンクラブ 地下2階
東京都港区麻布台2-1-2
◉神戸展
10月18日(金) 10:00-18:00
10月19日(土) 10:00-19:00
10月20日(日) 10:00-17:00
会場:神戸外国倶楽部
神戸市中央区北野町4-15-1
(入場無料)
こちらは個展でも展示した「遺跡」というリトグラフを出品します。販売も行っております。
東京展にかぎり、「ハンズ・オン・アート」という視覚障害者向けの企画の中で私の作品が使用される予定です。どうやら私の版画が立体アートになって、触って鑑賞できるようになっているみたいです。詳しくはこちら
期間が大変短いですが、是非ともよろしくお願い致します。
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◎2、アワガミ国際ミニプリント2013
(http://miniprint.awagami.jp/index_jp.html)
日時:10月12日(土)~11月10日(日)
9:00〜17:00 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日)
会場:いんべアートスペース
徳島県吉野川市山川町建石116
(入場料 大人600円 小中学生300円)
この展覧会には未発表の作品2点「手の影」、「川の影」を出品します。和紙に刷ったA4サイズの小品です。販売も行っております。今までとは少しテイストの違う作品となっております、是非ともよろしくお願い致します。
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ギャラリーアライさんの事務所スペースの本棚には、版画芸術という雑誌のバックナンバーがたくさんあり、その中の山中現さんのインタビューの中で、「夜も影の一種」という言葉を見つけたのは最近の収穫の一つです。
良い作品を作り続けるためには、いろいろなことを吸収していかなければなりません。絵を描くためには、絵とは関係のないことにもたくさん触れる必要があります。ですから僕は今週もお笑いの動画をいっぱい見ようと思います。
by msk_khr
| 2013-10-10 01:54
| おしらせ