兵庫で個展を開きます
板橋区立美術館でのボローニャ国際絵本原画展、本日終了いたしました。
見に行って下さった方、見に行きたいと思って下さった方、本当にありがとうございました!
ボローニャ展はこのあと兵庫、愛知、石川県へと巡ります。
8月17日〜9月23日 ● 西宮市大谷記念美術館、
9月28日~11月4日 ● 高浜市やきものの里かわら美術館、
11月8日~12月15日 ● 石川県七尾美術館 です。
さて、個展のお知らせです!
兵庫での巡回展の期間中、周辺の画廊がボローニャ入選作家の展覧会を開くという企画に、私も取り上げていただくことになりました。

●見崎彰広展●
2013年9月7日(土)〜9月15日(日)
11:00〜18:00
(最終日のみ17:00終了、11日(水)は休廊)
ギャラリーアライ兵庫県西宮市甲子園六番町14-20
新作のリトグラフや鉛筆画、自主制作の本も展示いたします。
初日と最終日は私も在廊する予定です。
この秋、関西方面に用事のある方は是非お立ち寄り下さい!
実は先月の初め、ギャラリーの打ち合わせと下見も兼ねて大阪・兵庫に行ってきました。夜行バスに乗って8時間くらい揺られましたが、姉が教えてくれたランクの高いバスに乗ったら結構快適でした。3列シートでカーテンもあり、リクライニングもできたので割と眠れます。車内は完全に真っ暗になるので、収容所的なところに運ばれるような絶望感も少し味わえました。
せっかくなので関西の美術館などを見ておこうと思い、1泊3日でいろいろと観光しました。
まずは大阪にある国立国際美術館と大阪市立科学館へ。このふたつは隣接していました。美術館がすばらしかった。多分コレクション展だと思うのですが、特に期待しないで入ったらエルンストやモーリス・ルイス、フランク・ステラなどの自分の好きな作家の見たことのない作品にたくさん出会えました。もう一度行きたい。
企画でやっていた「塩見允枝子とフルクサス」にも感動しました。「スペイシャル・ポエム」という、塩見さんが世界中の美術家や音楽家、詩人などに「イヴェント」のための招待状を手紙で送り、それに対する返信をまとめるという作品が美しかった。例えば「風のイヴェント」というものでは、(以下の文、正確には覚えていませんがだいたいの雰囲気です)「○年○月○日にある方向に向かって何らかの方法で風をおこしてください。それをどのようにおこしたのかを教えて下さい」といった指示が出され、世界中の人がそれぞれ答えます。
「隣りの部屋につづくドアを開けた、そのドアで風がおきた」とか、「わたしはその日おならをした」など、返信がいちいち知的でおもしろい。他にも、「封筒に入っているカードに好きな言葉を書き、どこかに置いて下さい(ことばのイヴェント)」とか、「透明ビニール・シートに黒く印刷されたSHADOWという文字の影をどこかに映して下さい(影のイヴェント)」など、9つの美しい招待状と返信が展示されていました。これらがすべて収められた本があったら読んでみたいものです。
科学館の方は少し規模が小さかったのですが、プラネタリウムがあったので見ました。というか寝ました。ブラックホールについての上映で、すごく興味があったのに寝ました。美術館で体力を使い果たしていたようです。僕がブラックホールに吸い込まれていきました。
終わったあと、展示室を見ているときに携帯を無くしていることに気づきました。時が止まりました。プラネタリウムで無くしたことは明らかです。すぐに受付の人に申し出ました。しかしプラネタリウムでは次の上映が始まったところだったので、それが終わるまでは確認ができませんでした。それから45分間、心ここにあらずといった具合に館内を巡りました。科学館であんなにワクワクしなかったのは生まれて初めてです。
結局自分が座っていたシートのそばに落ちていたので良かったのですが、その日の夕方にギャラリーに伺う予定だったので結構時間がギリギリでした。即行で科学館を出ました。
携帯は見つかってよかったものの、電池がほとんどなくなっていました。周辺の駅までの地図やら、乗り換え案内やら、いろいろ使いまくったせいで、まだ大阪にいるのに残り10%くらいになっていました。充電器は持っていたので、ファストフード店とかに行けばコンセントプラグくらいあるだろうと思って探しましたが、東京の都心と違いパソコンを繋ぐプラグがついた席のある店はちっともありません。ヨドバシカメラで携帯用充電器を探しましたがiPhone用が見つからず。完全に詰みました。
仕方がないので、ギャラリーに辿りつくまでに電池が持つことを祈りつつ電車でGO。そしたら乗る電車を間違えました。いよいよパニックです。「阪神線」に乗るべきところを「阪急線」に乗っていたようでした。「都営新宿線」と「都営三田線」を間違えたみたいな感じです。一見似ているようですが、多分大阪の人にとっては「つぶあん」と「こしあん」くらい間違えています。このままだと10分ほど約束の時間に間に合いません。電池はその時点で残り1%。恐怖でした。ギャラリーに遅刻する旨を伝える必要があります。しかしこの1%の電力で伝えられるのか? いや、迷ってなどいられない。乗り換え順序(というか電車で1本です)とギャラリーへのアクセス(とはいえ駅から1分です)を完全に脳内に記憶し、決死の電話を入れました。
それからは特に主だった出来事がなかったので、簡単に書いておきます。
・打ち合わせが無事に済んだあと、夜ご飯はグルメの街・大阪のロッテリアに行きました。
・マンガ喫茶に泊まって「囚人リク」を読破しました。
・次の日の朝、特にやることがなかったので映画館で「カッコーの巣の上で」を観ました。
・昼は巨大な水族館である海遊館に行って、魚の画像をひたすらカメラに収めました。
・夜、やっぱりやることがなかったので、映画館で「華麗なるギャツビー」を観ました。
来月の展示期間中にまた関西に行くときには、ボローニャ展の西宮市大谷記念美術館はもちろん、宝塚にある手塚治虫記念館、そしてあらかじめ見たい映画のスケジュールをチェックして向かいたいと思います。

見に行って下さった方、見に行きたいと思って下さった方、本当にありがとうございました!
ボローニャ展はこのあと兵庫、愛知、石川県へと巡ります。
8月17日〜9月23日 ● 西宮市大谷記念美術館、
9月28日~11月4日 ● 高浜市やきものの里かわら美術館、
11月8日~12月15日 ● 石川県七尾美術館 です。
さて、個展のお知らせです!
兵庫での巡回展の期間中、周辺の画廊がボローニャ入選作家の展覧会を開くという企画に、私も取り上げていただくことになりました。

●見崎彰広展●
2013年9月7日(土)〜9月15日(日)
11:00〜18:00
(最終日のみ17:00終了、11日(水)は休廊)
ギャラリーアライ兵庫県西宮市甲子園六番町14-20
新作のリトグラフや鉛筆画、自主制作の本も展示いたします。
初日と最終日は私も在廊する予定です。
この秋、関西方面に用事のある方は是非お立ち寄り下さい!
実は先月の初め、ギャラリーの打ち合わせと下見も兼ねて大阪・兵庫に行ってきました。夜行バスに乗って8時間くらい揺られましたが、姉が教えてくれたランクの高いバスに乗ったら結構快適でした。3列シートでカーテンもあり、リクライニングもできたので割と眠れます。車内は完全に真っ暗になるので、収容所的なところに運ばれるような絶望感も少し味わえました。
せっかくなので関西の美術館などを見ておこうと思い、1泊3日でいろいろと観光しました。
まずは大阪にある国立国際美術館と大阪市立科学館へ。このふたつは隣接していました。美術館がすばらしかった。多分コレクション展だと思うのですが、特に期待しないで入ったらエルンストやモーリス・ルイス、フランク・ステラなどの自分の好きな作家の見たことのない作品にたくさん出会えました。もう一度行きたい。
企画でやっていた「塩見允枝子とフルクサス」にも感動しました。「スペイシャル・ポエム」という、塩見さんが世界中の美術家や音楽家、詩人などに「イヴェント」のための招待状を手紙で送り、それに対する返信をまとめるという作品が美しかった。例えば「風のイヴェント」というものでは、(以下の文、正確には覚えていませんがだいたいの雰囲気です)「○年○月○日にある方向に向かって何らかの方法で風をおこしてください。それをどのようにおこしたのかを教えて下さい」といった指示が出され、世界中の人がそれぞれ答えます。
「隣りの部屋につづくドアを開けた、そのドアで風がおきた」とか、「わたしはその日おならをした」など、返信がいちいち知的でおもしろい。他にも、「封筒に入っているカードに好きな言葉を書き、どこかに置いて下さい(ことばのイヴェント)」とか、「透明ビニール・シートに黒く印刷されたSHADOWという文字の影をどこかに映して下さい(影のイヴェント)」など、9つの美しい招待状と返信が展示されていました。これらがすべて収められた本があったら読んでみたいものです。
科学館の方は少し規模が小さかったのですが、プラネタリウムがあったので見ました。というか寝ました。ブラックホールについての上映で、すごく興味があったのに寝ました。美術館で体力を使い果たしていたようです。僕がブラックホールに吸い込まれていきました。
終わったあと、展示室を見ているときに携帯を無くしていることに気づきました。時が止まりました。プラネタリウムで無くしたことは明らかです。すぐに受付の人に申し出ました。しかしプラネタリウムでは次の上映が始まったところだったので、それが終わるまでは確認ができませんでした。それから45分間、心ここにあらずといった具合に館内を巡りました。科学館であんなにワクワクしなかったのは生まれて初めてです。
結局自分が座っていたシートのそばに落ちていたので良かったのですが、その日の夕方にギャラリーに伺う予定だったので結構時間がギリギリでした。即行で科学館を出ました。
携帯は見つかってよかったものの、電池がほとんどなくなっていました。周辺の駅までの地図やら、乗り換え案内やら、いろいろ使いまくったせいで、まだ大阪にいるのに残り10%くらいになっていました。充電器は持っていたので、ファストフード店とかに行けばコンセントプラグくらいあるだろうと思って探しましたが、東京の都心と違いパソコンを繋ぐプラグがついた席のある店はちっともありません。ヨドバシカメラで携帯用充電器を探しましたがiPhone用が見つからず。完全に詰みました。
仕方がないので、ギャラリーに辿りつくまでに電池が持つことを祈りつつ電車でGO。そしたら乗る電車を間違えました。いよいよパニックです。「阪神線」に乗るべきところを「阪急線」に乗っていたようでした。「都営新宿線」と「都営三田線」を間違えたみたいな感じです。一見似ているようですが、多分大阪の人にとっては「つぶあん」と「こしあん」くらい間違えています。このままだと10分ほど約束の時間に間に合いません。電池はその時点で残り1%。恐怖でした。ギャラリーに遅刻する旨を伝える必要があります。しかしこの1%の電力で伝えられるのか? いや、迷ってなどいられない。乗り換え順序(というか電車で1本です)とギャラリーへのアクセス(とはいえ駅から1分です)を完全に脳内に記憶し、決死の電話を入れました。
それからは特に主だった出来事がなかったので、簡単に書いておきます。
・打ち合わせが無事に済んだあと、夜ご飯はグルメの街・大阪のロッテリアに行きました。
・マンガ喫茶に泊まって「囚人リク」を読破しました。
・次の日の朝、特にやることがなかったので映画館で「カッコーの巣の上で」を観ました。
・昼は巨大な水族館である海遊館に行って、魚の画像をひたすらカメラに収めました。
・夜、やっぱりやることがなかったので、映画館で「華麗なるギャツビー」を観ました。
来月の展示期間中にまた関西に行くときには、ボローニャ展の西宮市大谷記念美術館はもちろん、宝塚にある手塚治虫記念館、そしてあらかじめ見たい映画のスケジュールをチェックして向かいたいと思います。

by msk_khr
| 2013-08-11 22:17
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