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ボローニャ2013(準備編①)

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 ボローニャの旅に関して最も大変だったといっても過言ではない、あらゆる準備のことを書きます。海外に一人で行ったことがなく、ボローニャブックフェアにも一度も行ったことがない人に向けたリアルな記録です。

 ボローニャ国際絵本原画展の入選者の名前が、なんの予告もなしにBologna Fiereのサイトに発表されたあと、その数日後に板橋区立美術館の方から確認の電話がかかってきます。正規の発表がローマ字での発表だったので、日本語での表記の仕方を尋ねられました。僕は本名で活動しているので「見崎彰広でお願いします」と答えたのですが、なぜか全く伝わりませんでした。というのは、ペンネームがどうこうという話ではなく、聞かれていたのはふつうに「Misaki Akihiro」というのはどういう漢字を書くのかということだったからです。目からウロコでした。言われてみれば応募書類に日本語は一切使っていなかったので、一字ずつ説明しました。ちなみに一番説明するのが難しかったのは「彰」です。そして難しいと感じた順に僕の名前を並べ替えると「彰崎広見」になります。まったくどうでもいいですね。
 他に聞かれたのはボローニャに行くかどうかとか、もうホテルや航空券をとったかということだったと思います。まだ何も準備をしていなかったので、とにかく一刻も早くホテルの予約をしてから、そのあと飛行機のチケットを取るように、とのアドバイスを頂きました。

 それから2ヶ月間、僕の頭はボローニャのことでいっぱいになりました。
 まずは航空券とホテルの予約。いや、その前にいつからいつまで行くのかを決めなくちゃいけない。それからイタリア語と英語の勉強もしなければ。海外旅行のために必要なものは?売り込み用の原画とダミー本の作成もある、パスポートの期限も切れてるから作り直す必要がある。やばいぞ、お金はどうする?etc・・・。

 とはいえ悩んでる暇はあまりないので早速行動開始。見本市の開催期間と重なるように2、3日多めに日程をとることにし、H.I.Sのサイトにいき航空券の自動見積もりで予算を確認。ただし、ネットでそのまま予約するのは僕のようなずぶの素人にはまだ早いと思ったので、地元のH.I.Sの店舗に赴いて事情を話し、航空券をとっていただきました。イタリアの航空会社アリタリア航空、成田からボローニャに飛ぶ飛行機・・・は残念ながら存在しないのでローマ乗り換えで往復18万強。飛行機にも乗り換えがあることを初めて知った僕としては絶対に乗り換えを間違えたくなかったので、最もシンプルで安心であろう道を選びました。他にもドイツ経由やらオランダ経由やらありましたが、それらはもっと海外旅行に慣れてから候補に入れようと思います。
 ツアーがあったらいいなと思っていたのですが、それがあるのはローマやフィレンツェなどの有名観光地ばかり。イタリア第7の都市ボローニャはツアーに組み込まれてなどいなかったので、ここで私の一人旅の実刑が確定。ホテルもネットで目を付けたところを取ってもらおうと思ったのですが、H.I.Sのそのホテルの持ち分的なものはすべてリクエスト済みとなっており、そのホテルに泊まるとするならば自らインターネットで予約せねばなりませんでした。
 
 (この辺の時間軸に関してはいろいろと入り組んでいて、H.I.Sに行く前にまずBooking.comというサイトでとあるホテルに目星を付けました。試しに予約フォームを進んでいったら決済の画面で唖然とします。支払いは現地のホテルで行うのですが、予約の保証のためにクレジットカードの番号の入力が必要で、しかしそのホテルには自分が使っているJCBカードが対応していなかったのです。他の会社の新しいカードを作っている間に泊まりたい部屋が奪われることを懸念した僕は、代わりに旅行会社から予約をしてもらおうと考えたわけです。しかしそれが叶わないことがわかったとき、僕の焦りは最高潮に達します。)

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 ネットでホテルを予約するためには国際的に使える他のクレジットカードが必要、ということで調べたら、最短即日発行のカード会社があったのでセゾンパールカードというのを申し込みました。カードの到着は郵送だと3日ほどかかるようですが、家の近くにカード受け取りセンターのあるショッピングモールがあったので、翌日には受け取ることができました。
 家に戻ってホテルの予約。宿泊初日の到着時刻が夜の11時を過ぎる予定だったので、予約フォームの備考欄に念のため、"On March 22, I am going to arrive after 23:00 at a hotel."と記入しておきました(3月22日に、私はホテルに23:00以降に着く予定です。みたいな意味)。チェックインの時刻が14時となっていたので、あまりにも到着が遅いと予約を取り消されてしまうんじゃないかと思ったからです。結局その心配は無用だったわけですが。

 ホテルについてですが、ボローニャで何らかの見本市が行われるシーズンはホテルの料金が高騰します。2月の初めに予約サイトでボローニャ駅周辺のホテルを検索したところ、6泊で20万、30万のところばかりでぞっとしました。しかもそれでも残り1部屋とか2部屋とか、リアルタイムで空き室がどんどんなくなっていきます。少し郊外で6泊6万くらいのところも見つかりましたが、僕はボローニャ駅のど正面のメルキュールというホテルのシングルに決めました。6泊10万円でしたが、方向音痴な自分が絶対迷わないことと、見本市会場とボローニャの中心部にどちらも徒歩圏内という条件を踏まえるとここがベストでした。
 6万の部屋は「ドミトリー」となっていて、よく意味がわからなかったので調べたところ、相部屋的なものだったのでやめました。

 次に取りかかったことはパスポートの再取得ですが、このまま書くと長くなりすぎるので、また次回にまわすことにします。
by msk_khr | 2013-04-20 23:33 | ボローニャレポート