ボローニャ2013(応募編)

イタリア・ボローニャから帰国してから、アルバイトが週7で埋まっていたので、ボローニャについて書く時間をなかなか割くことができませんでした。
これから書くのは日記というか、ボローニャ国際絵本原画展に入選し、それをきっかけにボローニャに行くことを考えている人の役に少しでも立てるように・・・、といった感じの、今回の自分の体験談です。長い話になるので、いくつかに分けてつらつらと書こうと思います。
旅行中の話を早くしたいところですが、その前にまず、コンペに応募するところから僕は結構苦労したので、応募上の注意点を考えつく限り書きます。
・「ボローニャ」の応募〆切はだいたい9月の終わりから10月の初め。何月何日になるかは年によって異なります。板橋区立美術館のボローニャについてのサイトを見れば最新情報を確認できるので、チェックしてみて下さい。2013年の日本での巡回展が開催されている間に2014年の応募は締め切られてしまうので、注意が必要です。(板橋区立美術館のボローニャについてのサイトはこちら)
・作品についてのキャプションラベルを絵の裏に貼ります。作品の裏にものを貼るというのは、ある意味作品に傷を付けることと同じですのであり得ない話ですが、作品はペラの状態で送ることになっているようなので自分は仕方なくマスキングテープで貼りました。原画を大切にしたい人はあとで剥がせるような弱粘着性のテープで貼りましょう。といっても審査中に剥がれないようにしっかりと付ける必要もあります。気を使いますね。
・作品の返却は勝手にはしてくれません。返してもらうためには入選するか、その年のボローニャ見本市に実際に足を運んで受け取るか、返却を希望する旨をメール(英語)でボローニャの見本市事務所に送って、郵送してもらう必要があります(入選・落選がわかってからでも間に合うようです)。英語のメールを送るなんて大変なので、入選するように僕はとにかく祈り続けました。
・僕は作品を郵便局からEMS(国際スピード郵便)というシステムでイタリアに送りました。東京からだと順調にいけば4日で届きます。料金は2000円弱でした。注意すべき点はボローニャ展の応募用紙としてダウンロードする宛先用紙と、EMSラベルをふたつとも荷物の表面に貼るということと、イタリアに物品を送るには税関告知書(CN23)が3枚必要なのですが、2枚まではEMSラベルの袋に最初から同封されているので、追加で1枚入れてもらうこと(コピーでもいいし、ネットからダウンロードもできます。僕は局員さんに頼んで1枚多く付けてもらいました)。ちなみにイタリアへは「インボイス」という、物品を送るときに税関への申告・検査などで必要となる書類が「商業物品の場合」1枚必要らしいですが、応募するイラストレーションは商業物品ではないので、インボイスの添付は必要ありませんでした。(日本郵便のサイトはこちら)
・入選の発表は1月の終わりから2月の始めにネット上で発表されます。いつ発表されるかの告知は特にないので、時期が近づいてきたらこまめにボローニャ展のサイトをチェックしましょう(Bologna Fiereのサイトはこちら)。発表の翌日あたりに板橋区立美術館の方から電話がかかってきて、日本語での氏名の表記の仕方やボローニャ見本市に訪れるかどうかについて確認されました。
応募に関して気をつける点はこんなところだと思います。自分も応募するときにいろいろ検索して調べてみましたが、ボローニャに関する記事は思ったほどたくさんはありません。この記事がこれから応募する人に少しでも参考になればうれしいです。
次回は入選が決まってからイタリアに出発するまでのことを書きます。
by msk_khr
| 2013-04-08 20:04
| ボローニャレポート