引き出しは開けないで下さい
「文学フリマ」から出店者宛の封筒が届いた。イベントについての注意事項や必要書類が入っていたが、僕の机の配置番号は封筒の宛名面に思い切り公表されていた。配置番号は〈ウー49〉である。公式サイトに載っている会場配置図を確認したところ、2階奥のど真ん中だった。いちばん人が通らなさそうな位置である。東京流通センターの1階Eホールと2階Fホールが会場だが、2階はあまり人が来ないらしいし、「軽く見にきてます」的な演技をしながら来るようなシャイなお客さんが運良く迷い込んでくる可能性もない。お昼どきの2時間しか会場にいないし、おそらく本は1冊も売れないだろう。
1冊も売れる見込みがないのに、今ぼくは徹夜で「未来研究」の原稿づくりをしている。「これで完成だ」と思ったページを何度も作り直しているせいで全く作業が終わらない。ページ数も、24ページで作ると印刷代が高くなるので20ページで考え直したものの、挿絵の分量が少なすぎてやっぱり24ページに戻したり。それにIllustratorというソフトは文字の位置や太さ、文章全体の縦横の比率、それらをすべて自由自在に変えることができるため、試しにこうしてみたらどうか、いやいやこうしたらかっこいいかも・・・などと構図を無尽蔵に試してしまう。そんなことを夜中にやっているおかげでこの1週間はすっかり昼夜が逆転してしまった。
しかし目標にしていた、印刷所に頼んで、少しだけしっかりしたものを作り、挿絵はすべて描き下ろして、ページ数ももう少し増やす、というポイントは一応すべてクリアできそうである。あとは挿絵が3ページ分と、すべてのデータを完全データにして印刷会社に注文するのみ(の予定)。11月のイベントで1冊くらいは売れるよう、あと1週間だけ夜を徹して完成度を高めたいと思う。
ひとつだけ危惧しているのが、文学フリマから届いていた封筒を見た両親が、僕が本を作っていることに気付いたのではないかということだ。「自分で本を作って、しかも詩を書いている」なんて痛いにもほどがある。ネット上で告知するときだって、恥ずかしさを軽減するために「散文詩」と呼んだり「テキスト」と言っているのだ。商業出版にこぎつけるまで、自分の文章表現は絶対に家族にバレないようにしたい。
1冊も売れる見込みがないのに、今ぼくは徹夜で「未来研究」の原稿づくりをしている。「これで完成だ」と思ったページを何度も作り直しているせいで全く作業が終わらない。ページ数も、24ページで作ると印刷代が高くなるので20ページで考え直したものの、挿絵の分量が少なすぎてやっぱり24ページに戻したり。それにIllustratorというソフトは文字の位置や太さ、文章全体の縦横の比率、それらをすべて自由自在に変えることができるため、試しにこうしてみたらどうか、いやいやこうしたらかっこいいかも・・・などと構図を無尽蔵に試してしまう。そんなことを夜中にやっているおかげでこの1週間はすっかり昼夜が逆転してしまった。
しかし目標にしていた、印刷所に頼んで、少しだけしっかりしたものを作り、挿絵はすべて描き下ろして、ページ数ももう少し増やす、というポイントは一応すべてクリアできそうである。あとは挿絵が3ページ分と、すべてのデータを完全データにして印刷会社に注文するのみ(の予定)。11月のイベントで1冊くらいは売れるよう、あと1週間だけ夜を徹して完成度を高めたいと思う。
ひとつだけ危惧しているのが、文学フリマから届いていた封筒を見た両親が、僕が本を作っていることに気付いたのではないかということだ。「自分で本を作って、しかも詩を書いている」なんて痛いにもほどがある。ネット上で告知するときだって、恥ずかしさを軽減するために「散文詩」と呼んだり「テキスト」と言っているのだ。商業出版にこぎつけるまで、自分の文章表現は絶対に家族にバレないようにしたい。
by msk_khr
| 2012-10-30 23:12
| 日々のこと