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memo

勘違いをしている

 「トレモロ」に引き続き、2冊目の本の制作に取りかかっている。
 11月18日の文学フリマには間に合わせたいのだが、あと1ヶ月ちょっとしか時間がない。しかも「トレモロ」を手作業で製本するのがかなり大変だったため、次は印刷所に頼んで作ろうと思っていたのだが、表紙を少し凝った感じにしようと考えているので、やはり今回も手作りの本となりそうである。印刷所で刷ってもらうのには結構なお金がかかるので、もう少し売れる見込みがあってからでいいだろう。手作りの良さをもっと押し出せばよい。「トレモロ」についての脳内会議でいくつか反省点も挙がったので、それを改善して作りたいと思う。

 まず、表紙をもっと丈夫な紙にする。「トレモロ」の表紙はトチマンのフリークラフト特厚口・ホワイト120g/㎡という紙を使っていて、本文の紙の約2倍の厚さではあるのだが、本自体の薄さも相まって、長時間立てて置いておくと、だんだん重力に負けて曲がってきてしまうことがわかった。次回作は厚紙で、中の紙も裏透けのない少しいい紙にしたい。やはり表紙が薄いと、カバンの中で本が折れ曲がってしまって、家に帰る間に状態が損なわれてしまう恐れがある。そのことを懸念して購入を躊躇した方もたくさんいたんじゃないかと思う。

 次に、帯を作る。店頭で販売されている「トレモロ」を見たとき、全然目立っていなくてびっくりした。たくさんのZINEが並んでいる中で自分が手に取ったものは、100%表紙の見た目が好みのものだったので、「ジャケ買い」を狙ったかなり目を引くデザインが求められる。モノトーンの表紙だったら差し色で派手なピンクとか、それぐらいやってしまってもよかったと思う。帯を付けるとなるとまた作業量が増えるが、見崎彰広のサイン入り帯でも付ければ売り上げ10倍は間違いないだろう。

 最後に、特典を付ける。音楽CDを買うと結構付いてくることがあるのだが、委託するお店によって種類の違うおまけを付ければ、2冊目を買ってくれる人がもしかしたら増えるのではないだろうか。かなり狡い手段だが、特典自体をオリジナル感のあるものにすれば、それ目当てで買ってくれるということはじゅうぶんあり得ると思う。それでいてあまりコストをかけずに用意ができるもの。たとえば見崎彰広と握手できる券とか、見崎彰広と2回握手できる券とか、逆に見崎彰広と握手できない券とかである。
by msk_khr | 2012-10-08 03:35 | 日々のこと