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「トレモロ」完成のお知らせ

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 作品集「トレモロ」が完成しました。そして7月15日から、渋谷区神宮前にあるVACANTという、劇場とカフェと書店が一緒になったようなお店に置いてもらえることになりました。
 ZINE’S MATEというところが、「Writing / 書くこと」をテーマとしたZINE、アーティストブックを募集していたので、まさに「トレモロ」はそのテーマにピッタリじゃないか!と思って応募しました。簡単なプロフィールと表紙の画像だけを送り、翌日には選考通過のメールが届いていました。ずいぶんあっさりしています。内容は見なくていいのでしょうか。実はものすごく卑猥な文章かもしれないのに・・・。
 ともかくZINE’S MATE SHOPを通して、初めての作品集がお店に並びます。7月15日〜9月末までの期間限定販売です。置いてもらえる部数も5部だけなので、興味のある方はお早めに足を運んでいただければと思います。

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 ちなみに先日、どんなお店にどんなふうに置かれるのか見ておこうと原宿に降り立ち、地図を片手にVACANTまで行ってみました。道のりの途中、歩道の脇にスカウトマンらしき人たちが何人もいて、オシャレでスタイルのいい若者がいないか目を光らせているようでした。服装に注がれる視線を感じながら歩くことの居心地の悪さったらないです。なぜだか僕は心臓が少しドキドキしていました。僕はその日、最近買ったお気に入りのサンダルを履いていたので、もしかしたら何かしらのコンテストのナチュラル部門とかにノミネートされるのではないかという気持ちの悪い幻想をかかえていたのです。千葉県民の自分なんか誰も見ているわけがないのに、恥ずかしいことこの上ないです。完璧に誰も近づいてこなかったので、「今日着ているシャツはあんまり気に入ってないやつだから」とか言い訳を考えながら歩きました。

 VACANTは原宿の裏通りにあって、そこもめちゃめちゃオシャレだったのでちょっと腹が立ちました。ZINE’S MATE SHOPの書籍もハイパーオシャレな陳列棚に並んでいるし、2階部分がイベントスペースになっているので、俳優たちがステージを走り回る音が上から鳴り響いて、ちょうどよくお店の敷居を下げている感じも癪に触りました。しかしよく考えるとVACANTは全く何も悪くなく、悪いのは僕自身でした。本来向けられるべき怒りの矛先は、このような場所に来るのにGAPのシャツを着てきてしまったおのれに対してです。

 「トレモロ」が置かれるにはちょっとオシャレすぎる気がしたので、他にも取り扱ってもらえるお店を探そうと思っています。もちろん僕のウェブサイトからメールでも注文を受け付けます。メニューの中に新しく「BOOKS」の項目を作ります。メールをいただければ「トレモロ」をお送り致しますので、どしどしご注文下さいませ。

 現在2作目の作品集を構想中です。2週に1回習作を描くはずの「STUDY」の項目が全く増えていませんが、代わりに本づくりを頑張っているので、「有言不実行野郎」などと汚く罵るのはどうかよして下さい。
by msk_khr | 2012-07-01 18:35 | おしらせ