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コミティアレポ

 コミティア100という同人誌即売会に行ってきました。目当てはスカートの新作CD-Rと山川直人さんの作品集。ついでに自分の作品の発表の場のひとつとして、例えばコミティアに出展してみるのはどうかと考えていたので、その下調べも兼ねて出かけました。

 お二方のブースの番号のメモを持って向かったので、東京ビッグサイトのでかいホールの中、ほとんど迷うことなく見つけることができました。出展している作家さんは机のところに普通に座ってお客さんを待っています。お客はそのすぐ目の前に行かないと商品を取って見ることができません。僕は画廊で作家が在廊している前で作品を見るのがすごく苦手なのですが、それの最強バージョンみたいな状況でした。スカート澤部さんと漫画家山川さんの存在を遠くから確認したあと、心の準備をするために「どんな様子か軽く見にきたっす」的な顔つきで一旦周りの区画を巡りました。

 大学生のときに「コーヒーもう一杯」を読んで、山川直人さんのマンガを好きになり、それから山川作品をずっと集めています。その御本人から直接マンガを買うと思うと、緊張してなかなかブースまで行けませんでした。買う勇気をこしらえるためには、最低でも会場内での15分の散歩が必要でした。決意を固めてブースに近づき、400円と300円の本を1冊ずつ購入。お釣りをもらうタイミングで「いつも読ませてもらってます」と言ってみました。丁寧風に言ったその言葉が文法的に正しいのか分かりませんが、その一言が伝えられてすっきりしました。ほとんど愛の告白です。そのあといきなり大量の汗が吹き出てきたので、壁際に非難してせっせと拭いました。

 発汗が収まるまでさらに15分ほど散策し、閉場30分くらい前にようやくスカートのCD-Rを求めに行きました。ついでに缶バッヂが置いてあったので一緒に買おうとしたら、それはとなりに置かれている「ストーリー」というCDのおまけだったようでした。しかしその「ストーリー」をもう持っていますかと聞かれ、持ってます、と答えるとサービスで付けてくれました。感激しました。6曲入りのCD-Rと特製缶バッヂ合わせて500円。苦労して作った曲をこんなに安く提供して良いのでしょうか。絵に数万円の値段を付けて売るのが恥ずかしくなってきます。
 澤部さんにも「最近すごい聞いてます」的なことを伝えることができました。となりにはカメラ=万年筆の佐藤優介さんが座っていらっしゃったので「カメラ=万年筆も聞いてます、この前のライブ行きました、すごい良かったです」と一気に伝えました。大量の汗が出ました。

 CDの販売もあるくらいなので、作品の種類はコミックに限定しているわけではないようです。僕も500円くらいで買える作品集を作って今度出展してみようと思っています。ものすごい数と種類のオタクが集まっていたので、自分の作品を手に取ってくれる人も10人くらいは現れるんじゃないかと思うのです。
by msk_khr | 2012-05-06 18:07 | 日々のこと