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memo

オタク家族

 他の家庭の母親の方々は、テレビアニメを見たりするのだろうか?

 晩ご飯を食べながら、今日僕は母親と『ふしぎの海のナディア』の話をしました。今、NHKでナディアのデジタルリマスター版をやっていて、母は今日、姉とふたりで見ていたらしいのです。
 僕が小さい頃に放送していたとき、母親は毎週欠かさずナディアを見ていて、今日の放送分だけを見逃したのだそうです。ずいぶん前のことなのに、よくもまあ覚えています。今朝の新聞のテレビ欄のナディアの枠に、赤ペンで○が付いていたところに「今回は見逃すまい」という母の決意が見て取れます。

 今話のあらすじを聞いたあと、母親がナディアにまつわる思い出話を聞かせてくれました。ナディアが本放送されていた頃(もしくはその少しあと)、小学5年生の姉は左右の親知らずを2本歯医者で抜いて、ほっぺたがすごく腫れてしまったそうです。その苦しみを和らげるために、母は姉にナディアの漫画本全6巻を買い与えたというのです(原作マンガは存在しないので、フィルムコミックです)。そこで初めてマンガというものに触れた姉は、その世界に没入します。小学5年のその時まで、姉はマンガというものがあることを知らなかったそうです。反動で姉はマンガに「どハマり」してしまいました。

 それから姉はお小遣いでマンガを買うようになり、今では部屋の床面積の約半分がマンガの棚で埋まっています。子どもの頃の僕は、姉の部屋でこっそりマンガを読みました(勝手に読むと怒られた)。ジャンプとかの少年誌を読まずに、姉がセレクトした単行本ばかり読んでいたので、そのせいで兄と僕は趣味嗜好が少し偏屈になってしまったのではないかと思います。もちろん『ドラゴンボール』や『金田一少年の事件簿』とかも読みましたが、『お父さんは心配性』や『赤ずきんチャチャ』などの少女誌の面白いマンガも分け隔てなく読めた環境が、自分の今の人格形成において重要な役割を果たしてしまったと思います。

 今考えてみると、僕の家族はみんなマンガが好きです。僕は絵柄が好みのマンガを集めていて、兄はほとんどの少年・青年漫画誌を購読、気に入った作品は単行本も購入しているようです。父も弘兼憲史の全作品(たぶん)と、『名探偵コナン』を全巻所有しています。僕が生まれて初めて目にしたベッドシーンは、父の所蔵する『黄昏流星群』のワンシーンでした。母だけは一冊も持っていませんが、姉が持つ『天は赤い河のほとり』と『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』をずいぶん前に読破していました。みんな好みがてんでバラバラです。
 他の家庭の親がどのくらいマンガを読むかって、意外と知らない気がします。もしかしたら我が家は両親ともに、少しオタクなのかもな、というのが最近よく思うことです。
by msk_khr | 2012-04-22 01:32 | 日々のこと