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memo

めざせ一流アルバイター

 初めての個展は楽しかった。楽しい思い出が残ったのは来てくれたお客さんのおかげだと思う。始まる前はどう接したらいいのか不安なところもあったが、自分の作品に囲まれてリラックスしていたのか、久しぶりに会った友達ともわりと自然に話す事ができたし、作品を見てくれている間は洋服屋の店員になったようなつもりで楽に過ごして、お客さんとの距離感を程よく保てたと思う。

 ひとつ心残りなのは、展覧会の会期の短いこと。企画でやらせてもらっておいてクソ生意気な話だが、やはり9日間という時間は短すぎた。美術館での企画展だと1ヶ月〜3ヶ月くらいにはなるだろうが、それでも期間限定というのはこの時代の表現としてひとつの弱点になると思う。全作品をホームページにアップしているとはいえ、レストランで食事をするのと同じように、絵は本物を見るのが本当の楽しみ方である。ホームページに作品の写真をいくらきれいに載せても、完全には作品のイメージは伝えきれない。期間中にどうしても来られなかった方々には本当に申し訳なく思っている。

 しかし僕の頭の中にはすでにひとつの考えが浮かんでいる。最終的に自分の個人美術館を作って、作品の常設展示をすればよいのだ。そうすれば一年中作品を公開できる上に、建物自体のつくりも自分の作品として表現が可能になる。もちろんその位置に行き着くのは簡単なことではない。自分の美術館を持つためには、僕の敬愛する浜口陽三のように、名実ともに一流の芸術家にならなければならないだろう。

 そんな一流の芸術家を目指す僕の年末のスケジュールは、制作時間はほとんど皆無。毎日アルバイトの予定で埋まっている。今は手っ取り早く大金が稼げる方法を何よりも知りたい。
by msk_khr | 2011-12-10 23:56 | 日々のこと