あるいは何も履かないけど

　はっきり言って何も書くことがない。今週はほぼ毎日個展会場に行き、いろいろな方と久しぶりに会ったので「出来事」としては充分満ち満ちた一週間だった。しかし特筆すべき事件はなんら起こらなかったのだ。作品の売れ行きもなかなかに良く、たくさんのお客さんにお褒めの言葉をいただいた。母親が計４回ほど来たこと以外は戸惑いのない良い展示になっていると言える。あまりにも順調に事が運びすぎているので面白いことがないのだ。

　このような平凡な一週間を過ごしたときも「週に一度の更新」を怠るわけにはいかない。僕はけっこう真面目だからだ。それにどんなことがあっても一度決めたことをやり抜く男だとみんなに思われたい。それが本音だ。ネタがないときは金欠なことを多角的にとらえて羅列する手法でなんとかしのいできたが、ここに来て本当のピンチである。給料が入ってあんまり金欠でもなく、個展に来て下さったお客様方に差し入れを毎日いただいているので比較的腹も満たされている。つまり今、僕はこの上ない幸せの中にいるのだ。

　この一週間、洗濯する暇が全くなかったので履く下着が尽き、明日は今日履いたパンツを裏返して履くけど。