人気ブログランキング | 話題のタグを見る

memo

服装問題

 個展の搬入が済み、準備がほぼ万端というところで新たな問題が浮上している。着ていく服がないということだ。
 展覧会期間中はほとんど毎日画廊にいるが、ある程度の清潔感のある身なりでないと場の雰囲気を損なってしまう。ジャケットは一着だけ持っているが、毎日それを着ていくわけにもいかない。お客さんにはわからないだろうが、画廊の人に「毎日同じ服を着ているなあ」と思われるのは耐えられない。最低でももう一着は必要だ。しかし僕にはお金がない。

 上着もないが、下に履くズボンもない。グレーのツイードのズボンと黒のチノパンだけが辛うじて着ていけそうだが、チノパンの方は5年前に買ったものなのでかなりボロボロだ。ポケットのふちが少しばかりほつれている。それを見たお客さんに「貧乏臭い作家だなあ」と思われるのはつらい。黒いズボンを新しく買い、さらにもう一本くらいダークカラーのものが欲しいところだ。しかしそれこそお金がない。

 そしてもちろん靴もない。唯一の武器は一足の黒い革靴だけ。他の靴はすべてスニーカーだ。欲しい革靴ならいっぱいあるのだが、それこそ数万円するので今の僕には手が出せない。自分の作品よりも値段の高い靴を買うのも滑稽だ。こうなったら「全身キレイめスタイルかと思いきや、時計と足下だけあえてカジュアルにハズしている」とでも思わせるしか道はない。

 いずれにしろ、ひとつくらいはアイテムを増やした方が自信がつく。個展準備最後の仕事はショッピングだ。もしも気に入った服が見つからなかった場合は、お客さんに見えないほどのスピードで画廊内を飛び交っていようと思う。
 
by msk_khr | 2011-11-26 23:58 | 日々のこと