ネズミについてはあきらめています
久々の休日、昼の3時に目が覚めたことでテンションがゼロからスタートした僕でしたが、行かなければならないところが二箇所あったので、夕方5時頃に自転車で外へと繰り出しました。まるで1日が終わったかのような気の抜けた表情の人とたくさんすれ違いながら、寝坊をするような人とは決して思われないようなクールな目つきで僕は横断歩道を颯爽と駆け抜けていきました。
ヴァリエテ本六という、とても自分好みのギャラリーに初めて訪れました。東京大学前にある古本屋を兼ねたギャラリーです。佐藤央育展がやっていました。小さな空間ですが居心地が良く、「銀河鉄道の夜」の世界に本屋があるとしたら、きっとこんな雰囲気だろうと思いました。佐藤央育さんもメンバーのひとりである「前後会」の人たちの個展がこれから続くようです。とても知的でセンスのいい作家さんの集まりです。僕はあまり作家のグループを作りたいと思ったことはありませんでしたが、「前後会」には作家集団としての魅力をはっきりと感じました。
続いて活版印刷所のつるぎ堂に向かいました。荒川区の住宅地にある小さな印刷所です。「銀河鉄道の夜」の中にジョバンニが活版印刷所で仕事をする場面があります。それを見て以来、ずっと活版印刷で名刺を作ってみたかったのです。つるぎ堂のドアを開けると目の前にいきなり活版の文字たちが棚一面に並んでいます。足を踏み入れるとムンと何か匂いました。インクや印刷機の匂いかと最初は思いましたが、「どこかでネズミが死んでいるみたいです」とオーナーさんが切ないことを言ってきました。
レイアウトや紙質の相談をしたのち、印刷所の中をいろいろと見せてもらいました。活版の文字も手に取って触らせてくれました。たまたま「胃」という文字でした。「胃」という字を改めて見るととてもシュールで深い気がしました。棚には5mm四方以下の文字の版が膨大に並んでいます。しかも文字は横倒しで、さらに反転しているので、ひとつの文字を探すのにものすごく時間がかかりそうでした。
活版印刷は活字の印刷しかできませんが、樹脂製の凸版をオーダーし活版に組み込むことで、あらゆる図柄が自由に印刷できるようです。あまり大きな作品は作れないみたいですが、絵と活字を組み合わせた作品を作り「ヴァリエテ本六」で展覧会を開くイメージがふっと浮かびました。
家に帰り、パソコンで作業をしている時に天井裏で何か物音がしました。小さな動物がちょこまかと走っているような音です。去年もたびたび彼らの存在を感知することがありました。擬人化されていないミッキーがいるんだと気付いたことによって、僕のテンションはまたしてもゼロになりました。
ヴァリエテ本六という、とても自分好みのギャラリーに初めて訪れました。東京大学前にある古本屋を兼ねたギャラリーです。佐藤央育展がやっていました。小さな空間ですが居心地が良く、「銀河鉄道の夜」の世界に本屋があるとしたら、きっとこんな雰囲気だろうと思いました。佐藤央育さんもメンバーのひとりである「前後会」の人たちの個展がこれから続くようです。とても知的でセンスのいい作家さんの集まりです。僕はあまり作家のグループを作りたいと思ったことはありませんでしたが、「前後会」には作家集団としての魅力をはっきりと感じました。
続いて活版印刷所のつるぎ堂に向かいました。荒川区の住宅地にある小さな印刷所です。「銀河鉄道の夜」の中にジョバンニが活版印刷所で仕事をする場面があります。それを見て以来、ずっと活版印刷で名刺を作ってみたかったのです。つるぎ堂のドアを開けると目の前にいきなり活版の文字たちが棚一面に並んでいます。足を踏み入れるとムンと何か匂いました。インクや印刷機の匂いかと最初は思いましたが、「どこかでネズミが死んでいるみたいです」とオーナーさんが切ないことを言ってきました。
レイアウトや紙質の相談をしたのち、印刷所の中をいろいろと見せてもらいました。活版の文字も手に取って触らせてくれました。たまたま「胃」という文字でした。「胃」という字を改めて見るととてもシュールで深い気がしました。棚には5mm四方以下の文字の版が膨大に並んでいます。しかも文字は横倒しで、さらに反転しているので、ひとつの文字を探すのにものすごく時間がかかりそうでした。
活版印刷は活字の印刷しかできませんが、樹脂製の凸版をオーダーし活版に組み込むことで、あらゆる図柄が自由に印刷できるようです。あまり大きな作品は作れないみたいですが、絵と活字を組み合わせた作品を作り「ヴァリエテ本六」で展覧会を開くイメージがふっと浮かびました。
家に帰り、パソコンで作業をしている時に天井裏で何か物音がしました。小さな動物がちょこまかと走っているような音です。去年もたびたび彼らの存在を感知することがありました。擬人化されていないミッキーがいるんだと気付いたことによって、僕のテンションはまたしてもゼロになりました。
by msk_khr
| 2011-09-24 23:58
| 日々のこと