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高円寺での出来事

 ボードゲームとカードゲームの専門店「すごろくや」に行った。マヂカルラブリーの村上さんの高円寺のおすすめスポットだ。村上さんをはじめ、高円寺には芸人がいっぱい住んでいる。僕が来年引っ越そうと心に決めている街でもある。「夢を追いかける若者が住む街」というイメージが僕の中で勝手に定着しているのだ。
 「すごろくや」には世界中の名作ゲームが400種類以上も取り扱われている。それだけでも興味をそそられるが、とあるピン芸人がアルバイトをしているというので、すぐにでも行ってみようという気になったのだ。するとなんと僕が行ったときもその芸人さんが働いていて、僕が店中のゲームをじっくり物色していると「なにかお探しのものがあれば」的な感じで声をかけてくれた。その芸人さんは普段ドラゴンボールのベジータの髪型と衣装でネタをやっているのだが、前髪が完全におりていたのでとてもこの地球に馴染んでいた。
 散々悩んだあげく「neu(ノイ)」というカードゲームを購入。箱がかわいかったし、遊び方も簡単そうだったから選んだ。他にも欲しいゲームがいっぱいあったので、これから「すごろくや」には何回も足を運ぶつもりだ。「neu(ノイ)」は2人〜7人で遊ぶゲーム。買ってから遊ぶ友達がいないことに気付いた。

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 腹が減ってしまったので牛丼屋の松屋に入ろうとした。節約のためにあまり外食はしたくないが、少し財布に余裕があったし、高円寺の松屋の様子を見ておきたい気持ちもあったのだ。
 店の前に来ると外国人カップルがなにやら騒いでいる。特筆すべきはふたりのものすごい外見のチャラさだった。チャラいというかパンキッシュといったほうがいい。かなりの数のピアスをあけていて、体にはタトゥーがいっぱい。髪の毛は黄色やピンクに染めている。牛丼よりもマリファナが似合いそうだ。
 自動ドアに近づこうとしても、楽しそうにはしゃいでいるふたりが邪魔で入ることができない。自分たちが邪魔だということに気付くだろうと思って無言で近づいていっても、僕の存在にまるで気付いていないかのようにいつまでもどこうとしない。なんだこいつら、と思いながらそのまま至近距離で様子を見ていたら、男の方が女の方に「Magic!(メァジック!)」と言いながら、自動ドアの「軽くふれてください」と書かれているシールのギリギリ触れるか触れないかのところをマジシャンっぽい手つきで上から下へなめらかに手をかざしていた。
 一瞬の沈黙ののちにドアが開いた。「ふれてください」と書かれてはいるが、実際はギリギリ触れてなくてもセンサーが反応して開くようだった。

 魔法の力でゆっくりと開いた自動ドアを、後ろにいた僕はなぜか彼らよりも先に通りぬけた。
by msk_khr | 2011-08-25 23:59 | 日々のこと